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異世界ウォーキング の変更点

Top/異世界ウォーキング

#author("2024-12-09T16:33:12+09:00","","")
#author("2024-12-10T21:44:35+09:00","","")
*概要 [#ae78e172]
異世界転移で俺が習得したスキルは「ウォーキング」~
&br;
表向きの効果は「どんなに歩いても疲れない」~
隠し項目に表記されている効果は「一歩歩くごとに経験値1を習得」~
&br;
何もしらない召喚者たちは、同時に召喚されたものたちが持つ有名スキルを見て勇者と崇め、役に立ちそうにないスキルを持つ俺を厄介払いするように追い出した。~
&br;
自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
*主要人物 [#l2c1f9d6]
-ソラ~
黒色の髪の毛に黒色の瞳~
フリーレン聖王国にヒカリと入国した最初の町で商業ギルドに登録する。その後、聖都に向かう~
マジョリカダンジョン10Fでボスのゴブリンキングを倒し、宝箱から帰還石とミスリルをゲット。~
スキル「創造」効果「武器・防具・魔道具を創造することが出来る」
リカルドを殺した時にファンファーレが頭に響き、ゴンザとの戦闘で表示されていたのは、【条件を達成しました。上限解放しますか?】のメッセージで限界を突破した。~

-ヒカリ~
13号として認識していた~
~王の命で異世界人、藤宮そらを連行する任務を負う~
隷属の仮面の効果で王に服従していたが、イグニスに仮面を破壊され後遺症もなく自由になる。年齢は10歳ぐらい。身分証を持てない者を保護する特殊奴隷という制度を利用して『ハウラ奴隷商会』(店主ドレーク)でソラの奴隷になる
-ミカル~
エレージア王国の王都の冒険者ギルドの受付嬢。出会ったときは年は十五。ギルドの受付嬢になって一年になり、やっと新人を卒業した
-ミナリサ~
エレージア王国の王都の冒険者ギルドの職員
-ルリカ~
エレージア王国でウルフに囲まれているときにソラが助太刀した。双剣の少女。マジョリカのソラの借りている家でセラと九年ぶりの再会を果たす
-クリス~
エレージア王国でウルフに囲まれているときにソラが助太刀した。杖を持っている少女。マジョリカのソラの借りている家でセラと九年ぶりの再会を果たす。実は人種ではなくハイエルフ。~
クリス・エルフィール。精霊魔法士。ハイエルフ。レベル22。


-イグニス
魔人。ソラとヒカリが争っている際に遭遇し、戦闘になるが、ヒカリを無効化し隷属の仮面を破壊する。ソラには魔王様に害を為すことを禁止するという制約の呪いの楔が刺す。
-異世界召喚者
--天野小鳥(あまのことり)~
日本で中学校に通っていたのに、ある日異世界に召喚されました。精霊魔法士。ある人に会うように言われて、その方から精霊魔法を教えてもらった。苦労の末精霊と契約し、最低限使えるようになった。プレスケダンジョン制覇後、イグニスに攫わせ牢閉されるが、獣人のいる小さな街に連れて行かれたエルフに引き渡された。
--楓((カエデ)~
パラディン。隷属の仮面を付けられて魔王城の攻撃に参加。戦いに敗れた後、コトリのと奴隷となる。
--美春(ミハル)~
聖女。王城の聖剣が保管されていた部屋に入れられていたが、ソラノしからを借りて救出に来たナオトによって助け出された。強い神聖魔法を使いこなすが、覚えている神聖魔法は戦闘よりのものが多く、ヒール以外の回復系の魔法は殆ど使えない。
--シュン~
--シズネ(由比静音)~
魔導王。行方不明になっていたが、移転した後の最果ての町を訪問した際に魔人のアルロンによって引き渡された。黒い森で負傷しているところを偶然見付けられ保護されたいた。
-サイフォン~
ゴブリンの嘆きのリーダー。プレケスのダンジョン行ったが、勇者たちで貸し切りのため、マジョリカのダンジョンに来て、偽装したソラと邂逅する。マジョリカでフレッドのパーティに参加する。マジョリカで別れるまでソラと築かず、ソラが立つのと同時期にプレケスに行った。
-ガイツ~
ゴブリンの嘆きの人たちの中で、俺が一番お世話になった人。盾士。
-ユーノ~
ゴブリンの嘆きのメンバー。
-ジン~
ゴブリンの嘆きのメンバー。
-オルガ~
ゴブリンの嘆きのメンバー。斥候
-ダントン~
キャラバンのリーダー
-ドラゴ~
オーク討伐に参加していた冒険者。魔人イグニスに遭遇。
-ランツ~
オーク討伐が片づいて、ウルフの討伐依頼でいった村の住人。オーク襲撃を受けていた。


**エレージア王国編 [#de26acd6]
-エリス~
クリスの姉。戦争で生き別れ、ルリカとクリスが世界を回って探している。


**フリーレン聖王国編 [#p22c9e40]
-ブラッディーローズ~
マギアス魔法学園の在校生、降臨祭に参加したいというトリーシャの希望を受けてやってきて、ソラたちと乗合馬車に乗り合わせる
--レイラ~(レイラ・アレクシス)
ブラッディーローズのリーダー、
17歳,ランク、金髪、ミスリルの短剣を持っている.。洞窟での奪還作戦のリーダーを務める、苦戦の末、ネームドのオークロードを仕留める。聖都のアポステル家滞在中にソラに剣術を教える。~
ロキアでソラと再会する。マジョリカではダンジョンや借家の相談に乗る。ソラたちがダンジョンに潜っている間に、エルザとアルトの面倒を見てもらうタリヤを紹介する~
アレクシス街の領主の娘
--ケーシー~
15歳、金髪、ミスリルの短剣を持っている。レイラを庇ってコカトリスに手足を石化されてしまう。ソラの作成した石化治療薬で唯一完治しなかった。月桂樹の実も使った治療薬で石化が解消されて助かった。
--ルイルイ~
15歳、金髪、斥候が得意
--トリーシャ~
15歳、金髪、神官~
オークとの洞窟での攻防の際は、村で防衛に就く。降臨祭で聖女に会うためにパーティーがフリーレン聖王国に来ることになった理由。聖都で聖女に会えて感激する~
--タリア~
15歳、金髪、短剣が得意、ミスリルの短剣を持っている
--ヨル(ヨル・アポステル)~
15歳、銀髪、魔導士、土魔法が使える。枢機卿の娘~
オークとの洞窟での攻防の際は、村で防衛に就く。聖都に実家があり、降臨祭に合わせて魔法学園に入学してから、初めての里帰り。妹にユリがいる。母のルー・アポステル、父のダン・アポステル、執事ロンド。ソラを師匠と呼ぶ~
-同じ馬車の同情した冒険者~
村の防衛に備える、全員冒険者ランクはB。聖都のスタンピード鎮圧にも緊急招集される
--ロック
--アイザック
--ドレイク
-マハト~
テンス村の村長
-エルク~
テンス村の住人、オークに立ち向かった
-聖都メッサの協会関係者
--ミア~
聖女。命を狙われてその時ソラが助けたが、その時負傷したソラを治療して魔力酔いで気絶し、アポステル家に運ばれた。魔王の誕生を告げる神託を最初に受けて聖女になった。神託を受けてから改めて調べたら聖女だと判明した。ソラから魔力操作を教わる。降臨祭の数日前に準備のため教会に戻る。教皇の策略で衛士に刺されるがソラにより一命を取り留める。ハウラ奴隷商の手引きで脱出する。竜王国でレイラから身分証をもらい、奴隷から解放された。
--レグルス~
聖女様付き筆頭従者、ソラとヒカリが町を探索中に遭遇し、アポステル家に連れて行きダンに会わせる。
-セラ~
聖都メッサ『ハウラ奴隷商会』(店主ドレット)で銭湯奴隷のセラと出会う。猫の獣人。元々黒い森で戦闘奴隷として戦わされていたらしい。強さはAランク冒険者並、それ以上。購入価格金貨500枚。ソラを主と呼ぶ。聖都メッサで冒険者登録をする。ヒカリからはセラ姉と呼ばれている。ルリカとクリスの探し人の一人。シャドーウルフを討伐したとしてランクがEからCにランクアップした。奴隷解放資金が貯まったのでマルテで解放される。
-シグルド~
アドニスからミアを守ったダンお抱えの衛士
-アドニス~
職業「枢機卿(仮)」種族「魔人」レベル「43」状態「——」~
魔王に邪悪な聖女ミアを殺すためにアド枢機卿として教会に入り込む。偽ミアが処刑されたのを確認して、内情をバラして姿を消す

**エーファ魔導国家編 [#ybc0ef89]
-マジョリカ最大のクラン、守護の剣
--ジェイク~
クランの隊長。仲間意識が強い。先代のクランリーダーの息子らしく、リーダーになってまだ間もないソラがボス部屋のルールについてクレームを入れた際ギルマスとともに対応したが、本題は5Fで冒険者が死んだことをソラに詰問するためだったが、逆に不備を突かれて沈黙する。
--アッシュ~
クランの副隊長。仲間意識が強い。後日、レイラに付いて10Fボス部屋の剣でソラに謝罪に来た。レイラの先輩。
--ドラク~
5Fボス部屋の前で不正を働いていた
--ギャバン~
古参のメンバーで、最前線で戦っている者の一人。護の剣のクラン会館で紹介される。

-レーゼ~
マジョリカの冒険者ギルドマスター。後日、ギルドにてボス階での順番取りや、冒険者のランクアップについての指摘に謝罪を受ける。魔神(イグニス)たちと繋がっている。実は最果ての町の元住人で情報収集のため町を出た者の一人。実はハイエルフだった。
-マジョリカで出会った孤児~
ミアが見逃せずに保護することになった
--エルザ~
8歳。ソラたちの借家でメイドとして働く。ソラがマジョリカを出発する時にはレイラの屋敷でメイドとして雇ってもらう。
--アルト~
5歳、エルザとは姉弟ではないが昔から良く一緒にいた。ソラたちの借家でメイドとして働く。ソラがマジョリカを出発する時にはレイラの屋敷でメイドとして雇ってもらう。なぜかメイド服を着ている。ダイアからの訓示でエルザを守るため鍛えている。
-タリヤ~
レイラから紹介されてエルザとアルトの面倒を見る。さらには、家事全般を中心に、空いた時間で読み書きの勉強を教えるソラの料理に興味があり借家に泊まり込むことにする。

-フレッド~
Bランク冒険者。ダンジョン5Fでソラたちと出会う。この階層で上位種のダークウルフ(Cランク)が確認されてギルドから討伐依頼で参加。他に同様に参加したメンバーが一緒に居る。実際はダークウルフではなくさらに上位のシャド-ウルフだった。心が折れてソラたちに頼り切りになるが、ギルドには正確に報告してくれた。ソラが6Fからダンジョンチャレンジするのに同行する。ダンジョンの階層に出る魔物を選んで、そこに出る魔物用に必要なアイテムだけ用意してのトライが普通らしい。そのため慣れた魔物にはそれなりに強い土壌が出来上がり、そこそこ強い魔物を大量に狩ってればそれで評価も上がるためランクも勝手に上がっていくそうだ。そのため自分では強くなっているつもりだったのが、今回の上位種討伐で自信をなくしたそうだ。鉱石調査隊にも参加。ソラたちが竜王国に旅立つと同じく、サイフォンたちメンバーとプレスケダンジョンに旅立つ。予定通りプレケスに到着したと思ったら、まさかのダンジョン使用不可。理由は分からないが、プレケスのダンジョン関係者に対する調査が行われているということで、物々しい雰囲気に町全体が包まれていた。マジョリカに引き返してきたところ、冒険者ギルドでレイラたち一行を竜王国まで護衛するという護衛依頼があり、それを受けることになった。

-ガウン~
フレッドとともに緊急依頼に参加し生還する。剣も使える。槍の方が得意なだけ。長身。ソラが6Fからダンジョンチャレンジするのに同行する。フレットとパーティを組む。
-エデル~
フレッドとともに緊急依頼に参加し生還する。魔法使い。ソラが6Fからダンジョンチャレンジするのに同行する。スタッフと短剣を使う。フレットとパーティを組む。
-ウィル・アレクシス~
アレクシスの領主。レイラの父
-セリス~
学園図書館の司書
-ムロク~
調査隊のリーダー。鉱夫というと荒っぽいイメージがあるけど、物腰の柔らかそうな人。ダンジョンのことは分からない。
-トット~
金貨千枚のリーダー。28Fでダンジョンの罠モンスターパレードに巻き込まれ、ボロボロの体で運良く、様子見に来たソラに助けられる。斥候としても剣士としても一番優秀。
-ヒノ~
金貨千枚のメンバーの一人、小柄の少女。マジョリカにあるアウローラ商会の娘。少し傲慢で、それがなければ良い子なんだけど。ソラを料理人として雇うと横車を押すが諦める。
-ヨシュア~
希望の灯のリーダー。25階層以降合同でパーティを組む。26Fで助けたトットと帰還する。
-リンド~
罠を起動させたパーティーにいた冒険者。レイラたちと合流してから共に行動している。
-カールとカーラ~
パーティに参加していた姉妹。カーラが石化が進行しているがソラの石化回復薬のおかげで状態異常がなくなった。無事帰還した。
-ボーゼン~
錬金術ギルドのギルドマスター

**ルフレ竜王国編 [#gf38de1f]
-ヤン~
マルテの錬金術ギルドのギルドマスター。領主宛にアルテア(島)に渡る推薦状を書いてもらう
-サッド~
マルテの領主。アルテア(島)に行きたいと申し出たがむげに断ったが、後日盗賊討伐の代償にアルテア往きを認める。
-リチャード~
マルテでの盗賊討伐隊のリーダー
-セット~
マルテでの盗賊討伐隊で一番若い騎士
-リカルド~
職業「犯罪奴隷」 レベル「40」 種族「人間」 状態異常「狂化Lv1」ヒカリに重傷を負わせるが、覚醒したソラに斬られる。奴隷紋があった。リカルド殺害がソラの限界突破の合図となった。
-ゴンザ~
職業「犯罪奴隷」 レベル「53」 種族「半魔人」 状態異常「狂化Lv2」ソラに「リカバリー」と続けて時空魔法「タイムシフト」で心臓を刺され、首を刎ねられた。奴隷紋があった。言座殺害で限界突破のメッセージが表示され、限界を突破した。
-アルフリーデ~
竜王様の親衛隊長。緑色の瞳に腰まで伸びる長い髪の毛。整った顔立ちは芸術品のようだと言われているが、その表情は作り物めいていて感情が読み取れない。一見すると二十代の若者に見えるが、実際は竜の血を引いているため長寿で、私の祖父の時代よりその容貌は変わっていないという話。
-トルコ~
アルテアに渡るために乗った船の船長。
-サーク~
アルテアの冒険者ギルドでヒカリと模擬戦をしてコテンパンにされたが、ヒカルに惚れて奴隷主のソラに嫉妬して勝負して負ける
-サハナ~
サークの双子の妹。ユイニに許可を取り、ソラたちを城の中に招待する。
-ユイニ~
ルフレ竜王国第一王女
-ドゥティーナ~
アルテアダンジョンに潜る際に、ユイニに指名され、ソラたちに同行する。城勤めの兵士。城に勤めるものは竜の血をひく末裔の者が主で、ドゥティーナもその一人
-アルザハーク~
竜王国国王

**エルド共和国編 [#n5781634]
-ローザ~
ナハルの冒険者ギルドの受付嬢。ルリカとクリスの知り合い
-フィロ~
ルリカとクリスが育った施設の関係者
-オリン、ノーノ~
ナウルの農家の老夫婦。
~モリガンお婆ちゃん~
精霊のお守りを作った人。現在行方不明。
-ジョセフ~
遺跡の警備隊長。シュウザの襲撃で重傷を負うがソラのポーションのおかげで回復する。
-リザリー~
今回の遺跡調査隊の責任者
-スイレン~
遺跡の3階にいた研究者。共和国では高ランク冒険者として結構な有名人らしい。年齢的にもベテランのようで、冒険者に多い粗野な感じが一切なく、紳士的な柔らかい物腰で話し掛けてきた。
-ユタカ~
日本から召喚された異世界人。遺跡のホログラムで現れる。
-ローナ~
ユタカを助けたエルフ。後に魔王に選ばれた。魔王が必ず黒い森の奥深くにある、魔王の居城を拠点とする
-シュウザ~
黒色の髪。職業「間者(魔物使い)」種族「人間」Lv46状態「——」】。タイガーウルフやオークを使役して遺跡を襲撃した、ヒカリを見て13号と呼び、返送しているクリスをエルフと見破った。
**魔王国編 [#vf6a8e52]
-マルクス~
セラが黒い森で戦っていた時の、奴隷主(貴族)。黒い森の防衛部隊に志願して、手柄を上げようとしたが結局それが失敗に終わり、最後奴隷に八つ当たりしたんだったか。それが元でセラに返り討ちにあって、そいつが行ったことが外に知れ渡った。ソラたちがアストウース粗出発した後、後を追ってきて始末しようとした。
-ギード~
黒の森で遭遇した二つ角の魔人。ソラの情報はイグニスから聞いていたようだ。
-ヒルルク~
ギードよりソラたちに最果ての町を案内するように頼まれる。狼の獣人の女性。頭の上にちょこんと乗る耳はセラと似た感じだが、ふさふさの尻尾は明らかに違う。~
エリスに移住したが、ダンジョン攻略をしたいためソラを頼ってマジョリカに移住してきた。
-スイレン~
エルフ。黄金色の髪の毛は腰の辺りまで伸び、整った顔は普通に道で会ったら思わず二度見してしまいそうなほど綺麗
-フェルド~
魔王城に攻め込んできた冒険者。レベル94
-ドラコン~
エリザベートの戦いの後、エリスを守るように配置された魔人
-ウィンザ~
神界でエリザベートに傀儡化された魔人。ソラの【リカバリーLv2】で正常に戻った。帰還後転移先の魔導具を持って王都に向かい、ソラたちを転移させた。ソラたちが最果ての町に戻った後は、今度はエルド共和国に転移先の魔導具を持って行った。

**エレージア王国崩壊編 [#x1e5f134]
-リッチエンド~
実は獣王。誇り高き狼の獣人
-リュリュ~
獣王のお目付け役的な存在。狐の獣人
獣王のお目付け役的な存在。狐の獣人。獣王の妻の妹。
-フィーゲル~
銃王国の宰相
-ヒート~
獣王の部下
-アルゴ~
Aランク冒険者。都の冒険者ギルドに行った時に、常に受付嬢をナンパしていた。
-ギルフォード~
アルゴの相棒。かつてはダンジョンの罠のことごとくを見つけて解除したというほどの腕の持ち主
-カリナ~
魔術士、エルフ。仮面を付けたもう一人のエルフとともに王城の牢屋に入れられていた。状態が衰弱・呪縛だったが、ソラがリカバリーで解呪した。








*詳細内容 [#c9b17238]
**エレーシア王国編 [#rec7c59f]
「我の呼びかけに応えし者たちよ。よくぞ参った」~
高校に行くために電車に乗っていたはずなのに、目の前には大仰に手を広げた王様っぽいオッサンが、興奮したように震えている。その周囲には髭を蓄えた恰幅の良い中年が。左右には整列して佇む鎧姿の騎士っぽいものたちが、警戒しながらこちらの様子をうかがってきている。~
エレージア王国。王国に伝わる異世界召喚によって呼び寄せられた。~
名前「藤宮そら」 職業「無職」 レベルなし~
HP10/10 MP10/10~
筋力…1  体力…1  素早…1~
魔力…1  器用…1  幸運…1~
スキル「ウォーキング」 効果「どんなに歩いても疲れない」~
他の召喚された6人は、「剣聖」「魔導王」「パラディン」「聖女」「剣王」「精霊魔法士」だった。6人は歓迎の宴に招かれたが、ソラは城から追い出された。別の騎士から餞別だと金貨2枚の入った袋を投げられた。~
城を出た後、安宿に10連泊の予定で泊まった。~
この世界のお金に関しては、銭貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨とある。~
銭貨100枚で銅貨1枚~
銅貨100枚で銀貨1枚~
銀貨100枚で金貨1枚~
金貨1000枚で白金貨1枚~
食事中の雑談で女将さんには色々と教えて貰った。中でも特に注意すべきは町に入るには身分証が必要になること。身分証を手に入れるには、ギルドに所属する必要あり~
一般的なのは冒険者ギルド。これは特別な技能がなくてもお金を払えば習得可能。他には錬金術ギルド。薬師ギルド。商業ギルド。魔導士ギルドなど色々あるが、特定の技能を習得しないと本登録出来ないところもある。
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話を聞くだけならただなので、錬金術ギルド、薬師ギルド、商業ギルド、冒険者ギルドと順に回る~
錬金術ギルドと薬師ギルドに関しては、毎月納品の義務が発生することがわかった。錬金術ギルドに関しては、自分で精錬したアイテムを。薬師ギルドに関しては、ポーション類のアイテムの納品や、一定数のポーション作成をしないといけない。商業ギルドは納品の義務はないが、毎月会費を支払わないといけないことがわかった。また商売をするなら商業ギルドへの登録は必須で、登録していないものが勝手に商売をすると圧力をかけられるらしい。登録料は銀貨一枚。翌月からは会費として最低でも銀貨一枚支払う必要がある。~
最後に冒険者ギルド。ランクがS、A、B、C、D、Eと分かれていて、Sが最高で、Eが最低ランクになる。ランクを上げるには依頼をこなしていく必要があり、失敗するとペナルティを課せられることになる。またランクによって受任期間というのが決まっていて、その期間の間に一回は依頼を受けないといけないらしい。それをしないとDランク以上だと降格、Eランクだと身分のはく奪となる。ちなみにEランクだと三十日に一度は依頼を受けないといけない、となっている。~
町中で受ける依頼、報酬は低いが安全なものもあるし登録することにした。
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登録料(銀貨三枚)を支払い、差し出されたカードに血を一滴垂らした。~
依頼は配達系の仕事で、ソラはスキルの効果のおかげで、どんなに歩いても疲れないので何の問題もない。しばらくの間。朝はギルド内にある図書館に向かい勉強し、それが終わったら配達系の依頼を受けてこなしていった。配達系の依頼は五件こなしても今の宿一泊分にもならないから、次に考えたのは薬草や錬金術の材料になる素材採取の依頼。武器屋で装備を揃えた。
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今の段階で取得スキルは「鑑定Lv4」「鑑定阻害Lv4」「ソードマスターLv1」「身体強化Lv4」「気配察知Lv3」「魔力操作Lv3」「生活魔法Lv3」~
三十分、目的の群生地に到着し、鑑定をかけて状態の良い薬草を十分すぎる量を採取できた。~
戻ろうかと思うと、人が二人とウルフが四体近づいてきた。初戦闘でウルフ1匹を倒した。残り三匹は双剣使いが倒した。
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双剣使いの名はルリカ。杖の少女は魔法使いで、クリスと名乗った。解体の仕方を教わりながら、時々世間話をした。二人はコンビの冒険者で、ランクはD。今回は森の中にあるキラービーのハチミツの回収依頼を受けてきたのだが、その途中でウルフの群れに遭遇したそうだ。初めての解体は散々だった。~
ギルドにウルフの報告をしたらギルド内が騒然とした。薬草とウルフの素材を買い取ってもらって、助けた御礼といってルリカとクリスに食事をごちそうになる。~
食事をしながら二人の話を聞く。~
この世界には七つの大国が存在していた。
--人類至上主義を掲げ、他は悪と唱えるボースハイル帝国
--人類こそ優れているという思想のエレージア王国
--多種族が共存して生活しているエルド共和国
--獣人の王が支配するラス獣王国
--女神信仰を唱えるフリーレン聖王国
--魔導研究をする者たちが集って出来たエーファ魔導国家
--竜を崇める者の国ハフレ竜王国~
&br;
ここ百年の間、国同士がぶつかるような大戦は起こっていなかった。しかし十年前。ボースハイル帝国がエルド共和国に対して宣戦布告を行い戦争を始めた。それは最初小さな灯だったが、やがて七大国すべてを巻き込む戦いに発展した。攻める国。守る国。不干渉を貫く国。
世界は疲弊し、先の見えない戦いが続いていた。そんな中、三年前にフリーレン聖王国の聖女をはじめとした、主だった司祭が女神の啓示を受けた。「魔王が復活しました。どうか全ての愛すべき者たちよ、力を合わせて戦いなさい」最初その言葉は妄言と取り合わなかった時の支配者たちも、統制のとれた魔物たちの出現により、停戦を結び撃退した。それは黒い森と呼ばれた魔の森よりあらわれ、今も隣接する国々を襲っている。
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翌日、午前中は配達の依頼を受けて、午後はルリカと修練所で模擬戦を行う。翌日は、3人で依頼を受けることになり、ゴブリン討伐の依頼を受けて出発する。初めて野営をし収納魔法の必要性をルリカから教わり、【空間魔法】取得する。~
旅程は予定通り進み、二日後には無事村に到着した。依頼ではゴブリンが10体ほどの話だったが、その倍以上いてすべて討伐した。ゴブリンは売れる素材がないので兜跋部位の耳と魔石を回収した。村に報告して無事帰還した。ギルドでウルフはランクBとランクCの複数パーティーにより、速やかに対処したのを確認した。帰還後、ルリカの指導の下様々な依頼をこなした。懐も温まり、ギルドランクがEからDになった。同時にルリカたちのランクも上がり、Cランクになった。
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ルリカとの別れが近づいていた。ルリカたちが護衛依頼を受けたのでソラも一緒に行けるようにお願いした。そんな中配達に依頼中に歓楽街で来る酢に合った。クリスがいた理由は戦争で行方不明になった友人(獣人の子セラと、エルフの子エリス)を探すために奴隷商に行っていたのだ。生きているのは精霊のお守りでわかるそうだ。
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方針としては護衛依頼が終わるとソロで活動する。必要と思われる【気配遮断】【錬金術】【料理】のスキルと取った。
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朝食を済ませ、ルリカとクリスと揃って集合場所にいく。依頼人に挨拶を済ませ、護衛の冒険者と合流して最終確認をする。~
今回参加する冒険者は五パーティー。ランクCが三組に、残り二組がランクD。ちなみにランクDのパーティーの片方は護衛任務が初めてと申告があった。~
冒険者のリーダーは、ベテラン冒険者の「ゴブリンの嘆き」が務めることになった。「ゴブリンの嘆き」命名の由来は駆け出しの時に先輩冒険者たちから、からかい半分で命名された・
出発して四日間は何事もなく進み、無事中継地点である町に到着した。
「これからの旅程。森の近くを通る個所がいくつかある。魔物や盗賊が出没しやすい地形になっているから注意してくれ」とサイフォンが注意を促す。~
森の方で大きなざわめきが聞こえてきた。 進路が変わり、20匹ほどのウルフが一斉に森から飛び出してきた。ウルフを追いかけるように、タイガーウルフも現れた。どうやらウルフは、タイガーウルフに追われて逃げていたようだ。ウルフはすべて排除したが、タイガーウルフ一匹。互いに決め手に欠けた戦いは、タイガーウルフの撤退と共に終了した。~
討伐したウルフの解体をしている間に、ダルトンたち商人とサイフォンが今後のことについて話し合っていた。 森から距離を置くために馬の脚が許す限り進むことになった。~
タイガーウルフと遭遇した日に無理な強行軍をしたせいか、一日に進む距離が激減した。そのため目的の町に着いたのは、予定より二日遅れた夜だった。
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朝食を済ませると、冒険者たちはギルドへ、商人たちは商業ギルドへそれぞれ分かれていった。実質ここで依頼は終了になるので、分かれることになる。ギルドで護衛の依頼料を受け取り、途中で倒したウルフの素材を売った。食材が減っていたこともあり、ある程度の肉も運んでこれたので臨時収入としては結構な額になった。処理が終わって解散となった。~
中継都市フェシス。交易都市とも呼ばれ、エレージア王国内の主要都市、及び王都を繋ぐ都市として栄えている。~
紹介された宿は一泊銅貨二枚。俺は十日間、ルリカたちは五日間の宿泊代を支払い部屋を確保した。ソラは配達や薬草斎主の依頼を受けて過ごす。採取した薬草でポーション作成の練習をする。~
一通りアイテムの作成が終わったので、錬金術の作成可能リストを眺めるとリストの中に表示されている「NEW」の文字。「NEW」の表示されているアイテムを見ていて気付いたのは、まるでその効果が、地球にあったモノに酷似しているということ。
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品質の良い未加工品の魔石を購入していった。その数五〇。あとは鉄鉱石の塊を一〇個購入し、手持ちは銀貨二枚になった。当分薬草採取で生計を立てないとな、と思った。~
錬金術で精霊のお守り。これは相手の無事を感じる効果ではなくて、場所を探索出来る機能を付ける。親機のペンダントに魔力を流すことで、子機がどこにあるか分かるようになる。
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ルリカ、クリスを別れる日が来た。腕輪とペンダントを取り出し、二人に渡す。腕輪はルリカ、ペンダントはクリス。二人も馬車に乗り込み、振り返って手を振って別れた。
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あれから五日間。ソラは毎日毎日薬草採取にいって大量にギルドに納品した。~
仲良くなった冒険者たちと別れを告げて、乗合馬車に乗り込む。まずは王都南側にある南門都市エピカに行く。南門都市エピカは二重の壁に囲まれた町だ。外側の壁から内側の壁の間に農耕地が広がり、内側の壁の中に町が入っている。壁に囲まれた面積だけなら、王都よりも広い。とりあえず五日間の宿泊予約をした。基本的に配達の依頼を受けながら、周辺の情報収集をする。~
魔法に関しては、魔術師の転職条件が、3つ以上の属性魔法を習得していること。だったため覚えた。投擲とうてき・射撃のスキルに関しては、錬金術のレベルが上がって、銃を作成することが出来るようになったため覚えた。銃の耐久度に不安がある。何度か連続使用した際に、暴発することはなかったが破損した。現在の銃は三代目になる。
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ギルドに行くと五日前に王都に向けて出発したキャラバンがオークの襲撃で壊滅したと言われた。確か規模こそ大きくなかったが、護衛も一〇人以上はいたはず。Cランク以上で討伐隊が組まれる。ソラは参加せず、薬草採取をする。薬草採取を終え、気配察知でMAPにウルフが5匹表示され、銃の試し打ちのため2匹を銃で、2匹は剣で討伐する。最後の一匹は逃げていった。
薬草の群生地まで戻り、今日はここで野営することにした。
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野営をする目的の一つとして、料理スキルの熟練度を上げる目的がある。夕食はウルフのステーキと、野草とウルフ肉を使ったスープ。野草は移動中に食べられるものを採取しておいた。~
今日の戦闘に関して銃は十分戦闘に役立つことが立証できた。問題点は接近されると冷静に使えないということ。~
森を歩きながら鑑定をかける。食用で使えそうな素材がないかを探すのが今日の目的。野草の他に木の実など、探してみると結構あることが分かる。 翌日村を出る時は、少し門番の口調が和らいだような気がする。
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町に戻ってきたら、少し慌ただしい雰囲気に包まれていた。ギルドに採取依頼の報告をしたら、現地で確認したところ、オークの規模が予想よりも大きいことが分かって現場の方も混乱している。ポーションが不足しているそうだ。掲示板を見ていたら受付嬢の一人に声をかけられた。 今回の採取依頼は、一泊二日になった。ギルドから馬車を出してもらって五人の冒険者と薬草を詰める木箱。御者台には御者と護衛の冒険者が一人ずつ座っている。薬草の採取場所が近くに複数あるため、分かれて採取することになった。薬草の採取状況は予定の八割をもう満たしている。~
寝る前に一応MAPを呼び出して気配察知を行う。すると気配察知には引っかからなかったのに、MAP上に反応がある。しばらくじっとしていたらMAPから表示が消えた。簡易的な罠を設置することにした。馬車が迎えに来たので乗って帰る。
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採取依頼を終えた翌日。気配察知を使い続けた代償で気分が悪い。横になっていたら落ち着いた。スキルを確認すると「気配察知LvMAX」ついに限界まで上がった。他のスキルもそうだとすると、スキルのLvは10が上限か。新たに選択できる「魔力察知」を遊手する。職業をスカウトに変更する。
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門のところでオークを問おう×する騎士団を見送った後、サイフォンたちゴブリンの嘆き一行と再会する。翌日、ギルドで依頼を見ているとサイフォンとガイツに捕まって、強引に鍛錬場に連れて行かれ鍛えられた。
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サイフォンたちは精力的に討伐を依頼をこなし、休みの日に会うと鍛錬所に連行された。そんな日々を過ごしていたある日。オーク討伐隊が帰ってきた。その姿はボロボロで、落ち武者という言葉が不意に浮かんできた。オーク討伐は森の奥に集落があるのを確認したので、騎士団と足並みを揃えて強襲。人質を救出して、あとは各個撃破して確実に殲滅していった。残りのオークもあと僅かとなったところに、魔人が現れた。魔人に傷らしい傷を与えることも出来ず、魔人は去って行った。そこからは死者を弔い、分かる遺品だけを集め。一応討伐の証拠となるオークの素材と魔石を回収し、あとは逃げるように戻ってきた。
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オーク討伐で滞っていた討伐依頼を受ける。ソラはウルフをサイフォンたちはスパイダーの討伐らしい。分岐点で馬車から降りてサイフォンたちを別れた。依頼のあった村に着くと村がオークの襲撃で荒れていて、ランツからオーク討伐を依頼される。MAPを表示させる。ウルフはランツの言ったとおりの場所に七体いる。他に五体と七人の反応がある場所がある。これがオークとさらわれた村人だろう。~
オーク討伐に村長宅での話し合いの結果。ランツを含む五人の村人が同行することになった。~
気配遮断を使いながら近付く。一つだけ離れた所にいるそれは見張りか? 肉眼で確認すると、朽ち果てたような建物の前に、オークが一体立っている。建物は見た感じ、それなりの広さがあるようだ。建物の背後は岩山になっていて、回り込んで強襲することは難しそうだ。どうにかしてオーク五体を建物から引きはがす必要がある。~
オーク討伐と人質奪還が始まった。ソラが銃を空に撃ち銃声を響かせ、オークに突撃をする。五体全てのオークを見る。それぞれ持っている武器が違う。剣、槍、斧、こん棒、両手剣。一体だけちょっと色が違う。できるだけ建物から離れるようにオークを誘導して、頃合いを計って森の中に飛び込んだ。MAP表示を見ると、五体全てが追ってきている。~
MAPからオークの位置と、ランツたちの位置を確認する。村の方に向けて、反対方向に動いている。人質の吸湿が成功したようだ。オークの1体目は銃で攻撃して倒した。3体は剣と魔法で倒し、最後の一体は結界を張ってオークの攻撃を防ぎ銃を乱射して倒した。
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アイテムボックスからマナポーションとスタミナポーションを取り出し、それぞれ飲んだ。気がつくと全身黒ずくめで、目元を隠した仮面。忍者のような小さい人物が立っていた。~
「……13号。異世界人、藤宮そら。力の確認をした。命により連行する」~
13号との戦いが始まった。致命傷は何一つないが、皮膚を切り裂き血が流れていく。ナイフに毒が塗ってあり、体が麻痺してくるが、スキル「状態異常耐性Lv3」効果「毒無効。麻痺による耐性が付く」で回復する。なんとか13号を押さえつけていたら、使用し続けていた鑑定に『隷属の仮面』。装着者の意思を奪い、命令に忠実な人形を作る。身体能力を著しく向上させる効果がある。がっかかった。
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色々考えていたら、不意に背後から声がした。~
振り返るとそこには、血のような真っ赤な瞳に、頭に生えた二本の角、背には蝙蝠のような羽がある、どこか悠然と構えた魔人がいた。その姿に意識を奪われた。~
13号は隙を突いて拘束から抜け出し、左側に魔人。右側に13号。三人の位置を線で結べば正三角形が出来そうだ。
魔人は異世界人は魔王を倒すために存在しているのに森でオークを討伐しているのが理解できない。ソラは召還その日にお払い箱になったと説明した。そんなとき、13号が魔人に攻撃をした。跳ね返され、ボールのように飛んでいく。13号はたやすく魔人に捕まって仮面が破壊される。ソラには制約内容は……魔王様に害を為すことを禁止するといい魔力が込められて。
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魔人は用事が済んだので立ち去ろうとした。
ソラはオークを率いていたのは魔人か都訪ねたが、召喚の波動を感じたからな。群れていたから異世界人がいるかと思って見に来ただけだった。戦ったのは勝手に攻撃してきたから。~
この世界に召喚された時、魔王を倒し魔王の魔石を使えば元の世界に帰れるかもと言われたが、否定された。
魔人から異世界人を見つけたら、保護するよう頼まれる。魔人は何も言わず飛んで行った。~
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オーク二体……銃で殺した……をアイテムボックスに武器と一緒にそのまま収納すると、偽装工作をする。この返り血を浴びたローブを切り裂き、放り投げる。折れた剣はそのままに、予備のポーチの金具を壊してオークの死体の近くに放り投げる。ポーチの中には割れたポーション瓶と、ギルドカードが入っている。壊れた隷属の仮面はそのままに、13号の上着を切り裂きそれも放り投げる。って、下に何も着てないのかよ。膨らみかけの小さな胸が上下している。この子、女の子。13号が使っていたナイフだけは回収しておこう。便利アイテムだし。
13号を背負うと、目の前に広がる森の中に足を踏み入れた。












**フリーレン聖王国編 [#h7978b83]
フリーレン聖王国国境の町イドル。聖都メッサでは降臨祭される。聖都メッサに向かう途中のテンス村がオークに襲われてるのに遭遇し、オークを討伐する。その中の最強オークが名前「ロイド」職業「——」種族「オークロード」レベル「85」ソラが銃4代目で弱体化させ、レイラがトドメを刺した。残ったオークとオークロードもソラによって魔力操作を覚えたレイラたちによって軽々と討伐された。~
オークと戦った次の町はレント。この町でオークの村でやらかした商人のエンリケによってあらぬ罪をかぶせられ掛けるが、ミルの機転で協会の真偽官レントによって商業ギルドのマスター、ステートとアウローラ商会の商人、エンリケの偽証が暴かれる~
レントの騒動の後、商業ギルドの手配された早馬の馬車で、聖都メッサに移動する。商業ギルドに入ると、会議室に通された。そこには聖都メッサの商業ギルドマスターであるアーサーと、聖都メッサにお店を構えるアウローラ商会の店長クトルがいた。~
聖都メッサ『ハウラ奴隷商会』(店主ドレット)で銭湯奴隷のセラと出会う。購入価格金貨500枚。初見では手持ちが足らず薬草採取からポーションを作成して資金を貯めて購入する。^
ソラとヒカリで聖都の市場調査をしているときに聖女たちと遭遇し、聖女を狙った矢がソラに当たり聖女の「リカバリー」で聖女は魔力酔いで気絶し、関係者とともにアポステル家に戻る。結局、聖女はアポステル家で保護し、ソラたちが可能な限り面倒を見ることになった。~
降臨祭が近くなる頃、魔物が近辺から姿を消したが、スタンピードの疑いが考えられる頃、ある冒険者パーティの斥候が視界一杯に埋め尽くすほどの数の魔物の集団が見つかり、Dランク以上の冒険者に緊急依頼が出される。大規模な隠蔽魔法で隠されていた模様。スタンピードの原因は、聖女ミアは偽りの聖女で神を欺いた罰を与えるためと教皇から告げられ、衛士に短刀で刺されるが、ダンによって現場から逃れる、居場所を突き止めたソラによって麻痺と毒が解除され一命を取り留める。教会は魔人アドニスの策略に諮られミアを始末するようお誘導されたと判明。ソラは今後のミアの安全のためにミアをお競ってきた刺客を偽ミアを仕立てて群衆の目の前で焼き殺し、ミアはヒカリとセラとともにハウラ奴隷商の手引きで聖都を脱出する。スタンピードは聖都メッサの冒険者によって鎮圧された模様。テンス村での滞在時に、ヒカルたちにソラが転生させられた異世界人などここまで秘密にしていたことを明かす。次の行き先だが、エーファ魔導国家。マギアス魔法学園のあるマジョリカの町を目指す。

**エーファ魔導国家編 [#b9aafdef]
テンス村からは三人と再会してから三日後に出発し、隣のロイエには予定より一日遅れて到着した。町で一泊して、西側の街道に出て国境都市サイテを目指す。サイテの特徴として、宿が多い。旅の人が寄って、そのまま次の国へ向かうための中継地点としての役割を担っている~
サイテの次は農業の町ロキア。ロキアで偶然レイラと遭遇し、翌日レイラたちと徒歩でマジョリカに向かって出発する。園道中でレイラたちにミアの無事といきさつを説明する。~
次の街マジョリカには魔法学園都市としての顔と、ダンジョン街としての顔がある。プレケスの街にも同様なことが言えるため、西のプレケス、東のマジョリカと呼ばれている。ソラたちはマジョリカで借家を商業ギルドで手配する。4部屋で20日金貨1枚。マジョリカでダンジョン探索をしながらルリカとクリスの到着を待つ。マジョリカは最近孤児が増えてきて、目の当たりに見たミアが少女と幼女に手を差し伸べて借家の管理をさせることにする。~
ソラが後衛、ヒカリとセラが前衛、ミアを中衛の4人でダンジョンに潜る。ソラのMAP機能で無双が可能。
***マジョリカダンジョン1F~10F(1回目) [#i3a3d8ce]
-1F~
魔物はゴブリン
-2F~
魔物はウルフ。一回で遭遇する数が多くて二、三匹
-3F~
魔物はゴブリン。稀にファイターとメイジが混じっている集団があるけど、基本的に狩り方は一階とあまり変わらない。
-4F~
魔物はウルフ。五匹一組で行動しているのか、ほぼその数で遭遇する。たまに迷子になったのか、一匹で徘徊している。もちろん五匹以上に襲われることもある。
-5F~
特殊エリア(五の倍数の階層)~
魔物はウルフ以外だと、ゴブリン、キラービーがいる。ハチミツも採取出来る。他は肉が美味しいブラッドスネイクもいる。薬草や果実の採取ができる。~
ソラたちが初めてダンジョンに潜った際に上位種ダークウルフが出現して、ギルドから緊急依頼があったが、執斎はさらに上位のシャド-ウルフ(ランクA)で多くの冒険者が犠牲になった。最後は、ソラの神聖魔法を付与した剣の一撃で首を刈り取った。~
ソラはダンジョン5Fから期間後魔力視眼鏡を製作する。ヒカリやミアの魔力コントロールが格段に向上した。
-6F~
魔物はキラービー。
-7F~
ブラッドスネイクの出る階層。
-8F~
十階までの階層で、冒険者が苦労するのが八階からになる。魔物はウルフ。変異種が混じる時があるが、注意するのは集団で行動している点。最低でも五匹以上が群れて行動し、その殆どが十匹以上で襲ってくる。冒険者を休ませない波状攻撃をしてくることもある。
-9F~
ゴブリンが巣くう階層。通常のゴブリンの他、ゴブリンファイター、ゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジ、ゴブリンプリースト、ゴブリンチャンピオンがパーティーを組んで襲い掛かってくる。数はパーティーごと違い、ゴブリンのみのパーティーもあれば、ゴブリンのいないパーティーもある。職業の肩書を持つものは、通常のゴブリンよりも知能が高く、戦術的な戦い方をしてくる。連携も綿密で、その特性を遺憾なく発揮してくる。
-10F~
十の倍数にあるボスの階層は常に決まっていて、ボスのいる部屋と、セーフティーエリアの二部屋で構成されている。ボス部屋は一つのパーティーが部屋に入るとドアが閉まり、ボスを倒すか全滅するまで開くことがない。パーティーの戦力によっては半日以上戦う場合もあり、そのためタイミングによっては待つ時間が長くなる。ボス部屋で出る宝箱は魅力的であり、一攫千金を狙うことが出来る。中に入るとドアが勝手に閉まっドアが閉まりきると、やがて床に魔法陣のようなものが走り、室内は眩い光に包まれていった。光が収まると、部屋の中央にゴブリンキングを中心としたゴブリン軍団が出現した。取り巻きの数はランダムで、多い時と少ない時があるようだ。今回の取り巻きの数は五〇体ほど
-----
10Fボスベア前で順番待ちが起きていたが、クランによる割り込みが常態化していた。ソラがダンジョン帰還後、ギルドにクレームを入れる。その際、クランから冒険者を見殺しにしたと因縁を付けられるが、憤慨してギルトの不備と冒険者のレベルの低さを指摘する。 後に、フレッドからあまり目立たない方が良いと忠告される。その際、ソラはフレッド、ガウン、エデルと6Fからダンジョン潜り、女性陣と合流して10Fを目指すことにする。
***マジョリカダンジョン1F~10F(最攻略編) [#pa0a5d15]
-1F~5F~
ルリカ、クレア、ヒカリ、セラ、ミアの5人のみで攻略。ルリカはヒカリ、セラ、ミアのスキルの高さに驚かされる。
-6F~8F~
女性5名と、ソラ、フレッド、ガウン、エデンが予定より4日遅れて合流する。~
前衛をフレッド、ガウン、ルリカが担当し、中衛に俺と魔法職の三人。後衛は背後からの奇襲の警戒を含めてヒカリとセラが配置に付くことになった。6F、7Fは難なく攻略し、8Fは連携を確認しながらまずウルフを討伐し2日掛けて踏破した。フレットたちには、前回4人で踏破したことを驚かれた。
-9F~
上位種とまでいかないけど、職業の肩書を持った通常のゴブリンよりも強い奴が出てくる。それも集団で。今回は対人戦の練習のために騎士が訓練をしにくる日に当たったため、騎士と合同で討伐することになった。結局、ソラが一人で魔法でを使って蹂躙することになる。
-10F~
今回は、ルリカ、クレア、ヒカリ、セラ、ミアの5人のみで挑戦し、難なくゴブリンキングを討伐する。残念ながら宝箱はドロップされず、魔石と死体を回収してダンジョンを出る。
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ダンジョン帰還後、ソラはギルドで11階以降の魔物の情報を調べたり、錬金術でクリスの剣を製作したりした。

***マジョリカダンジョン11F~15F [#w546eb60]
-11F~
罠のみの階層。魔物は出現しない。ソラの場合、。MAPを併用すると何処にあるかまで分かる
-12F~
魔物はスライム。スライムはモノを溶かす特性を持っている。酸を飛ばして攻撃してくる。人体には殆ど影響がないけど、触れると装備品を溶かすらしい。誤って浴びると服なんて簡単に溶かすので、女性が特に嫌う。
-13F~
魔物はコボルト。犬のような頭をした魔物が二足歩行で襲って来る。主な攻撃は鋭い爪と噛み付き。ウルフとどう違うのかと思うけど、人間の戦士のように防具を装備している。
-14F~
魔物はホブゴブリン。ゴブリンの亜種的存在らしく、ゴブリンが進化した姿だとか言われているけど、その生態は謎。
-15F~
見渡す限りの岩山。魔物は一種類。ロックバード。お肉は美味しいらしく、魔石も品質も高い。ソラの鑑定で鉱石があることがわかったので、錬金術でハンマー5本製作し、女性陣に守られながら魔鉱石と魔水晶やわずかにミスリルを採掘できた。階段がなかなか見つからなかったため十五階の探索は困難を極めた。一旦帰還して、ロックバードの素材や肉をギルドに売却する。
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15Fで魔水晶と魔石を錬金術で合成してミアとクリスに鑑定阻害のアイテムを作る。
***マジョリカダンジョン16F~20F [#zf33a64c]
-16F~
魔物はコボルト、コボルトファイター、コボルトアーチャー、コボルトシーフ。見た目は殆ど同じだけど、武器を扱いやすいようになのか、あの鋭い爪が退化している? それとも武器を扱いやすいように進化、適応した?戦い方としては、コボルトがかく乱、ファイターが前衛、アーチャーが後衛といった感じで連携をとってくる。シーフはメインでは短剣を装備していて、体も心なしか一回り小さい。一対一で戦うと驚くほど弱いけど、一番の曲者だった。シーフは戦闘中にダンジョンの罠を作動させてくる。なので罠がある場所で襲われると、真価を発揮するタイプのようだ。恐ろしいのは罠の作動の仕方。敵味方関係なく、無差別に罠を作動させてくる。さらにシーフを残して全滅させると逃亡するなど、もう好き放題やっている。面白いほど個性的だけど、厄介極まりない。
-17F~
ホブゴブリンの出る階層。今度は五体一組以上の集団で出ることが多い。難なく制圧。
-18F~
魔物はタイガーウルフ。厄介な魔物だけど、倒すとその分リターンも大きい。特に好事家にその毛皮は人気だ。未だ買おうと希望する者が多いのは倒し方に問題がある。毛皮の品質を維持したまま倒せる者が圧倒的に少ないのだ。タイガーウルフの長所の一つであるスピードを殺して、自由にさせないようにしようという話だ。あとは素材のことは考えないで、倒すことを優先にしようという結論に達した。3体を討伐した。
-19F~
魔物はオーク。タイガーウルフよりは戦いやすく比較的動きも読みやすい。
-20F~
ボス階に出る魔物は、ボスはコボルトキング。取り巻きとしてはコボルトファイター、コボルトアーチャー、コボルトガード、コボルトジェネラル。特に厄介なのが必ず二体は出るコボルトジェネラル。ジェネラルが指揮をとることでコボルト軍団の動きが変わる。連携の練度が上がり、統率された動きはさながら騎士団のよう。また忘れてはいけないのがコボルトガード。攻撃力は殆どないけれど、防御に特化しているようで、装備した盾で様々な攻撃を防ぐ。防御力に劣る後衛を守るため、どうしても戦闘時間が長くなってしまう。なんとか防御の一角を崩しなし崩し的に勢いでコボルトキングを討伐。

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16Fを攻略後、ヒカリから投擲武器の製作を求められ、魔力を流して衝撃を与えると発動するタイプを作る
帰還後、商業ギルドに寄った際、5Fで採れる食べ物関係と、ロックバードとタイガーウルフの素材の納品を依頼される。商業ギルドの帰り道、フレッドと出会い一緒に居たサイフォンと再会する。ソラは偽装しているので、サイフォンはソラと認識していない。~
レイラの依頼で15Fの岩山で採取できた鉱石について父ウィル・アレクシスに会う。ソラは鉱石調査の報酬として、孤児問題の改善と奴隷の情報を提示する。レイラは魔法学園入学を提示する。
**マギアス魔法学園 [#u7a50268]
ヒカリとクリスが魔法学園見学に興味を示し、クリスが早速手配した。~
クリスが魔法を使えるので、学園生に驚かれた。ソラは図書室で獣人、魔人と勇者召喚についての資料を閲覧する。~
学園には二日通い、ヒカリたちはそれなりに基礎を学んできたが、ヨルの方がわかりやすいとのこと。
**マジョリカダンジョン 調査隊 [#u57a7125]
メンバーはソラたち六人に、フレッドたち一〇人に、鉱夫が一〇人の計二六人で行くことになった。ソラは運び屋兼料理人という立位置になっている。5Fを踏破したので一旦帰還する。~
日を改めて6F~10Fを目指す。8Fで一気に難易度が上がり鉱夫がびびるが9Fはまた騎士団の訓練と当たったため難なく10Fまで到達。~
十一階からはさらに同行者が増えた。騎士団の一部が一緒に十五階を目指すことになった。今までは罠があるため、十階より先に進むことがなかったけど、今回の鉱山調査の結果次第では、騎士団も護衛として任務にあたるかもしれないということで、領主より命令が下った。今回は試験的に一〇人が同行することになった。その後も順調に進み、十五階に危なげなく到着することが出来た。~
一際大きな岩山の元に到着すると、休憩もしないでハンマー片手に岩山を叩いていく。調査方法はシンプルで、採掘して実際に鉱石が採れるかを試すという方法。ロックバードの討伐でき、鉱石も採掘でき調査隊はその使命を終えて、依頼も無事終了することとなった。

**マジョリカダンジョン21F~24F [#kc8051c2]
レイラたち学生ら金貨千枚(きんかせんまい)と希望の灯(きぼうのともしび)とダンジョンに潜る。
-21F~
魔物はスケルトン。武器はスケルトンごとに違うようで統一されていない。時々出るという上位種はスケルトンナイト。一際豪華な鎧を装備しているらしく、すぐ見分けがつくようだけど、上位種だけあって動きが素早くなっている。倒す方法は骨の間に見える核、魔石を破壊するしかない。ただし聖属性の付与された装備で殴ると骨が浄化されるらしく、魔石の回収が出来る。あとは聖属性の魔法が有効だ。こちらも魔石の回収が可能。
-22F~
ゾンビウルフが出る。上位種としてはダークウルフが出る。とにかく臭い。ゾンビは基本的に遠距離から火もしくは光、神聖魔法があれば簡単に倒せるため、比較的難易度は低いらしい。ゾンビ系の魔物の魔石もそこそこの品質のため、それなりの値で買取がされている。
-23F~
魔物はグールと、上位種のレブンナイト
-24F~
魔物はゴブリンゾンビと、上位種のダークゴブリンでも。危なげない戦闘で倒すことが出来た。上位種のダークウルフとダークゴブリンに関しては、ゾンビでないため普通に物理攻撃で倒すことも出来たけど、やっぱり耐性が高いようで、聖水もしくは聖属性魔法で攻撃する方が苦戦しなかった。二十五階で登録を済ませて帰還。
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マギアス魔法学園生が危険を冒してまで下の階層を目指している理由は、一つは報奨金。もう一つは学園を卒業後の進路。現在マギアス魔法学園の在学中に到達したマジョリカダンジョンの最高到達階は二十九階。なので二十九階まで到達出来たなら、それなりの栄誉を受け取ることが出来るそうだ。~
トレッドからの手紙の内容は、エルフに関しての噂話についてだった。まだ戦争が始まって間もなくの頃、ボースハイル帝国で奴隷となったエルフが取引されたという噂が一時流れたとのこと。実際に目撃した人の確認は出来てないが、裏ルートで、エルフの取引が行われたという噂が囁かれたらしい。それもエルフの数は複数人で、それを人間至上主義の国である王国の人間と思わしき者が、かなりの大金を支払って購入したというものだった。
***マジョリカダンジョン25F~28F~ [#r3a40b2e]
-25F~
希望の灯と合同で二十五階の攻略にかかる。~
二十五階に入ると、まず目につくのは正面に広がる鬱蒼と茂った森。真っ直ぐ森を抜けていくと、やがて湖が見えてくるらしい。ここのフィールドは中央に湖があり、それを囲うように森が広がっている。 森の中にはオークの集落があり、上位種であるジェネラルもいるらしい。
湖は中央に行くほど深くなっているようで、ここにはフロッグマンという、カエルの魔物が生息している。夜になるとオークはオークゾンビへと姿を替え、フロッグマンは湖の中で眠りに付くようだが、もちろん騒がしければ起きて来る。朝早く起きオークを倒し、夜まで英気を養い、夜にオークゾンビを倒すループでなんとか制覇する。
-26F~27F~
クリスの精霊魔法を使って最短で踏破。
-28F~
最初に遭遇したのはダンジョンの天井に頭付きそうなと思えるほど背が高いゴブリンキング。一番の強敵は初見の魔物であるサラマンダーと、次点でデススパイダー。
罠を起動さられた後に、レイラたちを襲った魔物はコカトリス。多くのメンバーがブレス攻撃で石化させる。レイラたちが絶体絶命の時、間一髪でソラが間に合った。ブレスをはねのけてコカトリスの目と鼻の先にまで移動し、何の抵抗もなく、剣でコカトリスの首を根元で断ち切った。
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創造を使って、石化の治療薬として、倒したコカトリスをルリカとクリスに解体を頼んでの魔石と石化袋を取り出してもらう。別途フルポーション。所謂HP・MP・SPを一本で全て回復してくれる効果のあるポーションを作成し、コカトリスの魔石と石化袋を混ぜて、【名もなき石化治療薬】を作成した。石化治療薬を使用した結果。四人の完治がみられ、もう一人は追加で使用されたリカバリーの結果完治した。そして残り一人(ケーシー)は……右半身の手と足の先の方の石化が治らず、未だ灰色に染まっている。鑑定をすると、状態異常石化・停止中となっていた。二十八階では帰還石の使用は出来ないようだったため、道の分かっている二十七階に向かうことになった。二十七階だと帰還石が使用出来る。
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二十七階に向かう途中で、救助に来たジェイク率いる複数のクランの混成部隊と巡り会えた。ソラは、守護の剣のジェイクたちと合流し、そこで気が緩んだのか緊張を解いた時に、体に違和感……痛みを覚えてそのまま意識が遠のいていった。0日後にレイラの家で目が覚めた。
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錬金術ギルドのギルドマスターのボーゼンの目の前でHP・MP・SPを一本でフルパーションを製作する。同一ポーション作成者で、品質の良いものでないと成功しないようだ。石化治療薬のレシピも伝えた。ポーションのサンプルを渡し、報酬として錬金術ギルドカードと白金貨四枚はカードで、他は金貨以下、主に銀貨と銅貨でもらう。~
学園の図書館で月桂樹に関する資料がないかを調べるが見つからない。セレスから月桂樹が竜王国にあるという情報を得る。~
レイラを心配して、気分転換でソラたち、ブラッディーローズに金貨千枚、希望の灯の面々で湖に一泊二日の慰安旅行をする。~
守護の剣のクラン会館を訪問する。ジェイクから受け取ったのは十個の魔石。どれもが三十階以降でしか手に入らない貴重なものだ。以前迷惑を掛けたお詫び込み。替わりに帰還石を一つ渡した。~
ウィルが、ボーゼンの協力で結構な量のミスリルを集めてくれた。さらに、一軒家を用意してもらった。管理はエルザとアルトがする。~
ウィルの用意した貴族の馬車に乗り込めば、あとはお任せで目的地の国境都市リエルまで勝手に運ばれていく。~
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ソラはミスリルを用意したらまずは自分用のミスリルの剣を作成する。次はセラの斧を作る。今度はジェイクからもらった魔石を使ってクリスとミアの装備を作る。ミスリルに魔鉱石と魔水晶を使って腕輪を作る。そこに複数の魔石を合成して出来上がった質の良い魔石を埋め込み、さらに魔力を流しながら加工する。魔力を流し込むと、半透明の盾のようなものが腕輪を中心に展開された。
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マジョリカを出発して十日後。ロキアを経由して、エーファ魔導国家とルフレ竜王国の国境都市であるリエルに到着した。そこからルフレ竜王国の方を眺めれば、雄大な山脈が視界一杯に広がる。それはまるで、こちらからの来訪を拒むように見えてならなかった。
**ルフレ竜王国編 [#o0203294]
過酷な山越えをしなければ竜王国に入れない。登りの途中に嵐に遭い、ソラの土魔法で家を造り待避。ミアが途中で高山病にかかる。雨が雪に変わる。クリスの精霊で雪を溶かしながら進み山頂に到着した。~
山岳都市の一つラクテアは、山肌に建物が埋め込まれたような感じで建物が集まっているように見える。他に二つある山岳都市は、また地形にあったように町が作られているそうだ。もともとは旅人用に作られた一つの山小屋から始まり、やがて人の往来が多くなると共に拡充されていった。ここから麓にあるマルテまでは、順調に行けば五日ほどで到着出来るようだ。~
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湖畔に作られた町マルテ。三つある山岳都市と、竜王の住む空中都市を結ぶ港町だ。湖に映る空の中に都市が浮かんで見えたため、そう呼ばれるようになった。~
まずはギルドに行ってみようということになって、冒険者ギルド、商業ギルド、錬金術ギルドの順に回ることになった。クリスたちは宿を取りに行き、その後町で情報収集。ソラとヒカリは、商業ギルドに向かい、月桂樹の実に関する話を聞いた。月桂樹はこの時期は入手が難しく入手場所は窓の外から見える湖上に浮かぶ島アルテア。島アルテアに渡るには領主の許可が必要で、他所から来たものは難しい。次に錬金術ギルドに向かったが、月桂樹の実は在庫がないらしい。たまたまボーゼンの知り合いのギルマスに領主への推薦状を書いてもらう。用事が終わったら町の中央付近にあるお店で合流。領主に会いに行ったが素っ気なく断られた。月桂樹の実を求めて薬師ギルドに行ったが在庫がなかった。~
気分転換にギルドで依頼を受けてはどうかという話になり、薬草採取の依頼を受ける。~
マルテの町を出て、下って来た山とは反対方向に進路を取り、湖畔沿いを歩いて行く。途中山岳都市ラクテウス……エルド共和国へ向かう山道があるが、そこを通り過ぎてそのまま進んで行く。湖畔を歩いて行けば、やがて遠くにフォルクの町らしきものが見えてきた。ただ今回用があるのはその手前にある森だ。ソラとルリカとミアが基本的に薬草群生地と野営地の探索で、ヒカリとセラとクリスが主にキノコなどの食材を探しながら、山の方の探索。ソラが更地に家を建てる。ルリカとミアが食事の用意をして、ソラが浴槽採取をしていると、ヒカリたちが、鹿や猪を狩って戻ってきた。
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大量に積まれた魔力草を前にして、ソラはマナポーションを作る。~
魔二つのマナポーションに力を籠めながら、濃縮。より濃厚に、より効果を高めるようにイメージをしながらスキルを使うと一回り小さなポーション瓶【エクストラマナポーション】1ポンできた。効果は固定で五〇〇近くのMPを回復する。
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薬草採取からマルテに戻ると領主から盗賊の討伐依頼を受ける。参加者はソラ一人だけ。~
向かう先は薬草の採取依頼とは反対方向にある、クロワの町の途中にあるという山の中。出発間際にヒカリがごねて一緒に討伐に行くことになった。実はヒカリが付いてきたのはソラが人を殺せないかと不安に思っていたから。実際、ソラは盗賊殺害を躊躇した。ヒカリが斬られて重傷を負ってやっと覚醒した。ゴンザは」ソラに「リカバリー」と続けて時空魔法「タイムシフト」で心臓を刺され、首を刎ねられた。ソラは瀕死のヒカリに口づけでヒールをイメージしてフルポーションを飲ませ、増血剤のポーションを飲ませて助けた。~
リチャードからの報告を受けてサッドは三日後。アルテア行への船の乗船許可だ。許可証も渡す様に伝えた。それと船の手配の連絡も頼む。今回の討伐の件はアルフリーデが王からの勅令の親書により、討伐を条件にアルテアには足を踏み入れること許された。
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ソラがリカルドを殺した時にファンファーレが頭に響き、ゴンザとの戦闘で表示されていたのは、【条件を達成しました。上限解放しますか?】のメッセージで限界を突破した。
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アルテアにトルコの船で渡り、トルコの紹介の宿屋に泊まる。~
アルテアは島は壁に覆われていて、水門を潜れば港に着く。マルテからでも見えていた巨木があり、まるで傘のように枝葉が広がっている。島の中はすり鉢状になっていて、壁伝いに街並みが広がっている。正面には大きな門が見え、話通りならその向こうに竜神が住まう城があるようだ。またその城は湖に囲まれているらしく、城に行くには正面に見える大門を通らないといけないらしい。すれ違う人は人よりも、獣人とかの亜人が多い。
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ヒカリとミア以外はアルテアの冒険者ギルドに行き、魔物ミノタウロスが居るため月桂樹の実が手に入らないことを知る。ミノタウロスを倒す冒険者がいない。倒すには王宮の方で狩れる人の手配をしてたんだが、今は理由は分からないんだけど、その討伐も止まっている。魔物も時期が来ればいなくなるので無理に手を出す必要もないと思っている。次にギルドに教えられた正面の門番のところに行く。対応した兵士長の言葉で桂樹の木は門の向こう側にあることが窺えた。門の向こうに行くには持っている滞在許可書ではあ入れず、上の許可が必要ということで問い合わせてもらうよう依頼した。
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宿に戻ると、ミアが人形を作っていて、魔石のペンダントに生命付与を与えると短時間動作した。~
試しに取得した複製で投擲ナイフを製作するが、5分もすれば消滅した。
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冒険者ギルドに立ち寄った際、ヒカリに模擬戦でコテンパンにされ、光に惚れてしまったサークとその妹サハナに出会う。翌日、ギルドでまたサハナに会い、兄のわびに城に招待される。そこで、ルフレ竜王国第一王女のユイニを紹介され、ミノタウロスと戦いの許可を王に取っていると言われる。隊長のアルフリーデに引き合わされダンジョンの説明を聞く。~
ダンジョンとは、各階層はフィールドダンジョンになっていて、昼と夜があるためそれを利用していると言う。
-一階と二階が農作業や畜産。ここは一般の人が作業しているとのことで、魔物は基本出ないと言う。あくまで基本で、極稀に出るらしい。
--三階は鉱物関係のものが採取出来るそうだが、専門のものがそれほどいる訳でもないためほぼ放置しているようだ。魔物は一階と二階と同様に基本的に出ないようだ。
--四階と五階は食用の肉になる魔物が出るようで、主にウルフやブラッドスネイク、オークなどが出るそうだ。
--六階は湖がある階層で、リザードマンが生息している階層になっているが、ここは平和らしい。詳しい話は割愛された。
--七階は月桂樹の木がある階層で、他にも薬草などが採取出来る階だそうだ。魔物は時々出るそうで、タイミング悪く今がその時期と重なり、また普段は出ない魔物であるミノタウロスが徘徊しているそうだ。
--それ以降にもまだ階はあるようだが、ここでは関係ないということでこれ以上の説明はなかった。
***アルテアダンジョン [#qce3599a]
基本的なダンジョンのルールとして、やはり魔物は階を跨いでの移動が出来ないということと、カード登録により一度行った階へ飛ぶことが出来る。各階を繋ぐ踊り場に設置されている柱に階層登録をすることで、自由に階を跨いで移動することが出来る。帰還石みたいな緊急脱出用のアイテムはないため、戻る時は必ずこの踊り場を利用すること。~
エントランスの奥にあった大きな扉があり、扉を開いて中に入れば、そこには大きな玉座があった。その椅子には今は誰も座っていない。部屋の隅を進み、玉座の裏側に回り込めばそこにも扉があり、その先がダンジョンになっている。~
ドゥティーナに案内されながら一階から三階まで特に何もなく進む。~
四階と五階のフィールドは四階は草原に近い環境で、五階は森になっている。魔物の数は五階の方が多くて、ウルフやオークなどはこの階にしか出ない。四階まで行って食事のため一度地上に戻った。~
次の日、五階からスタート。五階からは本当に広いので真っすぐ進んでも森の中を通るので歩きにくいし、魔物と遭遇すればもっと時間が掛かる。いきなりオ-ク5体と遭遇。次にブラッドスネイクを発見、さらにオークとも遭遇するがたやすく狩ることができた。~
六階は草原エリアと湖エリアに別れていて、湖にはリザードマンがいる。二つの領域で構成されているが、その殆どが水場になっている。目の前には小さな島があり、その先に階段がある。ここを越えたら六階は終わりになる。~
七階にはソラたちパーティーメンバーの六人だけで行くことになった。七階は草地が広がる。
少し距離の離れた森の中にはいるようだ。ミノタウロスは森の奥、月桂樹の木の近くだ。真っ直ぐいくと八階へと続く門があるらしく、月桂樹の木は右側にあると教えてもらった。最初に遭遇したのはブラッドベアー2体。難なく討伐。ミノタウロスを各個撃破していく。残りは奇襲で1体1体を削っていき、すべてを討伐した。
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月桂樹の木。これといった特徴のない普通の木、ただ実の形が独特で、三日月の形をしている。月桂樹の木に関しては普通に鑑定出来るのに、実の方は鑑定出来ない。月桂樹の実は、魔力が多いものが熟成していて薬の材料に使われる。一人一〇個まで。魔力視眼鏡を使って魔力の多いものを見分けて、必要分を採集完了。
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石化治療薬を現地で作成する。フルポーションと月桂樹の実とコカトリスの魔石を創造で合成する。【ソラの石化治療薬】効果。石化を治すことが出来る。品質・良。最終的に出来たのは
六本。このまま八階を目指して、そこから戻る。帰還後、月桂樹の実は10個を残して、49子をユイニに売却する。
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竜王国国王アルザハークと謁見して、黒い森の最奥にある訪れていない場所を教えてもらう。
アルザハークが過去に訪れたことがあり、そこには人も、獣人も、エルフも、竜人も、魔人も、皆が手を取り合って身を寄せておった。決して豊かな地ではなかったが、どの国よりも穏やかな町であった。その場所への行き方は、エルド共和国と帝国の国境から北上すると町があって、そこを街道から外れて真っ直ぐ北に進むと黒い森に入る。あとは……道しるべとなる魔道具を持っていれば、そこに到着することが出来る。今回の討伐の褒美として、魔導具とアルザハークはドラゴンの姿に戻り口から一本の牙を落とした。神をも殺すと言われる竜神の牙。旅に役立つこともある。
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アルテアから戻るとマルテの錬金術ギルドのギルドマスターであるヤンが待っていて、前泊まった宿に急ぐように言われ、行ってみるとマジョリカで別れた冒険者のフレッドと、ゴブリンの嘆きの面々一行が居て、さらには、レイラたちが待ち構えていて、病状が深刻なケーシーが横たわっていた。月桂樹の実を使って新しく作成した治療薬でケーシーの石化は解消され救われた。
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レイラからソラとミアとヒカリの身分証(マジョリカの住人である証明書)を受け取る。ウィルがせっかくだからと作った。身分証を入手したから、ミアの奴隷を解除した。ヒカリも解除しようとしたが、抵抗されて断念した。
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レイラたちと別れて、エルド共和国に向かうため、山岳都市ラクテウス目指して歩き出した。ラクテウスまでの道のりは、馬車が通れるほど整備された道ではなかったが、それでも苦労することなく登りきることが出来た。本番はラクテウスからエルド共和国へと向かう山路だ。~
ラクテウスは一見砦のように見える外観は、見た目を裏切らず元々砦だったもののだった。ラクテウスは獣人の比率が多い~
エルド共和国内のルートは、まずは国境都市ベルカに寄って、フィロと首都フラーメンを通って、新しく作ったナハルの町が最初の目的地になる。ナハルは帝国との戦争で被害にあった人たちのために作られた町。

**エルド共和国編 [#e877425b]
他所からの入国には審査が厳しく。入国に時間が掛かった。
道具屋に向かいポーションを見たが、あまり質の良いものが並んでいない。元々利用する人が少ないこともあって、ここでは高品質なものはあまり使われないらしい。その後商業ギルドに行ったが、あまり活気がなかった。竜王国に行く旅人も少ないため、新規で来る商人も滅多に来ないため規模が小さいらしい。どうもエルド共和国としては魔王討伐に乗り気ではないそうだ。~
ルド共和国の首都であるフラーメンに到着。狩から戻ってきた冒険者と時間が重なったのが原因で入場するのに時間を多くとられた。道具屋を見て回って、装備品の確認をして予備を買ったり今使っているものの補修を頼んだから、少しここに滞在する必要が出来た。冒険者ギルドに寄って、短期で受けられるウルフの討伐依頼を請け負う。
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フラーメンを発ち、ナハルに向かう道すがら、休憩時間に色々なものを創った。~
まず一つ目がゴーレム核。これは生命付与でゴーレムを動かすようとして、ミノタウロスの魔石を使って作った。~
ナハルについたが門兵に止められる。理由はこの町の近くで遺跡が見つかったそうで、首都から調査隊が派遣されたり冒険者が押し寄せてきたりで、小さな町だったのに人数が急激に増えて混乱していた。大きな宿もなく、人が一気に流入したため宿は6件目で見つかった。ルリカとクリスのいた施設を訪ねると、子供たちが空腹だった。遺跡目当てで人が増え商人たちが儲けに走って食料を買い占めるから高騰してしまっていた。農地の痩せていて作物が育ちにくい。土地改良のため、ゴブリンとウルフを討伐して魔石とついでに落ち葉を収集した。収集物を錬金術で土壌薬を生成し、オリンに土地を使わせてもらって効果を検証したら、土壌の品質が良になっていた。すぐには結果が出ないため、経過観察はオリンたちに頼むとした。結果が出るまで滞在するか分からないため、土の品質を上げる薬の生成について錬金術ギルドに相談することになった。~
クリスはフィロからモリガンお婆ちゃんが座受けていたペンダントを受け取り、ベットに寝ていたのに見知らぬ場所に立っていた。ふと温かいような何かを感じて視線を胸元に落とすと、ペンダントの先端に取り付けられたアクセサリーが光っていて光が線を作って伸びて行きナハルの近くで発見された遺跡を刺していた。そこに行けという暗示と理解した。施設にシーツ類や糸を購入して寄付し、オリンには道具屋などで二束三文で入手した金属を錬金術で農具に変えて渡して、ナハルでの用事を済ませた。
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ナハルを発ったその日の夜。ゴーレム核を使って人型ゴーレム一体とウルフを似せて作った四足歩行の犬型ゴーレム一体だ。しかし、見てくれが悪く動作も遅く不評。~
新たに【造形Lv1】【吸収Lv1】スキルを取得して納得いくゴーレムが完成した。造形はゴーレムを作成する速度を上げてくれて、尚且つ人体や動物の形や構造の理解力を深めてくれるスキル。吸収は文字通り魔力を吸収してくれる。これは生命付与などでゴーレム核に残った魔力を回収するためのスキル。ただし、耐久力に問題あり。
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ナハルから歩いて五日ほどの場所に遺跡はあった。魔物の襲撃を防ぐためなのか、防壁が建てられていた。最初は門前払いだったが、クリスのペンダントを見た警備隊長ジョセフが手のひらを返したように丁寧な対応になる。今回の遺跡調査隊の責任者リザリーに引き合わされて
ペンダントの件とモリガンの名前を出したら、遺跡調査の許可証を出してもらい、宿泊施設の手配と、遺跡についての説明も受けた。~
遺跡は地上にある建物の他に、地下三階の構造になってるみたいね。今は隠し部屋がないか再度確認している。小部屋も結構あり魔道具も発見された。今は特に地下三階にある壁画を歴史学者に調べている。ジョゼフの説明の中に気になる点は部屋にあった石像のようなものが動き出し襲われた。だいたいそのような所には魔道具などが保管されていたそうだ。回収された道具の中に、クリスがしているペンダントと同じようなものが発見された。~
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新しい発見はあった。地下一階と二階の各階にはそれぞれ二〇個の壁画があって、その殆どが良く分からないものが描かれていた。その壁画は絵だけでなく文字も刻まれていた。クリスがそれを文字と認識出来たのも、それが文字だとモリガンから教えられていたから.エルフが昔から使用していた古代語らしい。ただその文字には何か意味があるわけでなく、ただ文字が刻まれていただけだった。一階二階すべての部屋を見て回り、最終的に一六文字を見つけた。中にはエルフの古代語だけでなく、今使われている共通言語の文字もあったり、獣人族が使うような文字もあった。クリスの読めない文字もあったため、それはメモをしてもらいソラが解読した。~
ちなみに今日分かった文字は、「□うこ□のあ□しを□めせ□すれば□□は□らかれる」~
これで全ての言葉を繋げると、【ゆうこうのあかしをしめせさすればみちはひらかれる】~
3階の最後の部屋に入ったが、クリスが入った途端に様相が一変した。~
何事か警戒していると、目の前にホログラムの人が現れた。そのホログラムに映し出された人は、黒い瞳に黒い髪の男性で、年は二〇代ぐらいに見えた。何よりその顔の特徴は日本人を連想させるのに十分だった。そしてホログラムの中の人は口を開き話し出した。~
「条件をクリアした君は異世界人かな? それとも現地人かな? 今から話すことは真実であり、僕が歩んだ軌跡でもあり……懺悔でもある」
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異世界召喚されたユタカの話。~
ユタカはこの世界とは別の世界の住人だった。クラスメイトたちと一緒にこの世界に呼ばれて、魔王と戦うことを命じられた。それが元の世界に戻るための条件と言われて。~
激しい戦いの末、多くの犠牲を払って僕たちは魔王を倒した。その戦いでクラスメイトの多くも死んだ。ユタカもその戦いで、その力の殆どを失ってしまった。~
魔王には核などなく、それどころか魔人に言われたのは、魔王は元人間だということ。魔王は世界に負の感情が溢れた時に、世界が壊れないように生み出されると言っていた。~
真相を確かめるため王国に戻ったが、そこに待ち受けていたのは裏切り。表では魔王を倒した英雄として迎え入れられたが、問い詰めた瞬間奴らは優しい仮面を剥ぎ取り襲い掛かってきた。ユタカはスキルを使って自分一人だけで逃げた。逃げた先でローナと名乗るエルフの女性と出会う。ユタカにできることは、僕たちと同じような被害者が出ないようにするためにこれから先に来る者たちに警告することが出来ると思い行動した。~
長寿を得るために、ローナの伝手で竜王から血を分けてもらい、五〇〇年は少なくとも生きられるようになった。~
魔王が復活するのは、大きな戦争などで人が多く死んだ時に多いことが分かった。それはまるで人類が滅亡するのを止めるためみたいで、まるで戦争に魅入られた権力者たちの意識を逸らすためのようでもあったと言う。~
そして魔王が誕生すると異世界召喚は必ず行われ、それを行うのは常にエレージア王国だということも分かった。また異世界召喚した者たちを逃がさないのは、異世界人は強力なスキルを持ち強い力を持っている。その血を取り込み、その血を使い。強力な戦士を作っているように見えた。~
ヒカリは黒目黒髪。この世界では見かけない容貌。もしかして過去の異世界人たちの血を受け継いでいる一人なのかもしれないという思いが強まった。~
ただ、異世界召喚には二つの方法があることも分かった。女神が行う召喚と、王国が人為的に行う召喚。どうも前者の召喚だと、召喚者たちは目的を達成すると元の世界に送還されるようだった。すなわち魔王を討伐をすると。何故二つの方法があるのか、それは人為的に行うにはかなりの魔力が必要だからみたいだ。そのためそれが出来ない時は、女神が召喚しているようだった。もっとも女神が召喚する時は、それなりに人の世界に被害が出てからみたいだった~
人間側が確実に魔王を倒せるところまで、召喚した者たちを鍛えてから魔王討伐に向かわせているのかもしれない。 その後も観察を続けつつ、長い年月をかけて戦える戦力を整え、エレージア王国にいいように使われている異世界人の子孫たちを救出するため、行動を起こす段階まできたが、一緒に行動していたローナが魔王に選ばれた~
ローナは呼ばれているといって、魔王が必ず黒い森の奥深くにある、魔王の居城を拠点に姿を消した。魔王のいる黒い森に向かった。そこであの時の魔人と再会し、魔王となった彼女と再会し、今まで知らなかった真実をまた知った。ローナが魔王に選ばれたのは偶然でなく、僕たちが女神にとって邪魔になったからだ~
ローナが何故そう思ったのか聞いたら、彼女は歴代の魔王の記憶を一部受け継いだからだということだった。そして女神にとって、世界に混乱を振り撒くエレージア王国は使い勝手の良い暇つぶしの道具みたいなものだということを、ローナの口から聞かされた。~
一人残された僕は、彼女に教えてもらった古代語や、日本語。様々な言語で書物を書いて警告をしてみた。最後の悪あがきみたいなものだ。もっともそれは無駄に終わり、やがて不名誉な名前をつけられたりもした。結局、僕は彼女の人生を奪い、命を奪い、運命を何一つ変えることも救うことも出来なかった。残ったのは孤独と後悔だけだった~
それからどれぐらいの時が経ったか。僕の老いが始まった。後は死を待つだけと思い、一人ペンを走らせていたら、懐かしい者が訪れてきた。魔人も、今の世界を変えたいと思うておる。そのための準備も着々と進めている。簡単に言うと女神を殺す。~
ダンジョンで手に入れた魔道具に僕の知り得るものを記憶して残す。
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シュウザ黒色の髪。職業「間者(魔物使い)」種族「人間」Lv46状態「——」】。タイガーウルフやオークを使役して遺跡を襲撃した、ヒカリを見て13号と呼び、返送しているクリスをエルフと見破った。ソラたちと戦ったが不利になったので魔物を囮にして撤退した。魔物の数を減らせば、その分魔物の個々の力は強さが上がることがわかった。シュウザがクリスの正体を知ったため、ソラが転移のスキルで追跡、ファイアーウォールで足止めし、シュウザに尋問しようとしたところで突然シュウザの体が爆発した。~
実際のところ王国が何故遺跡を襲撃したのか、その謎だけは残った。
リザリーからここの遺跡を一時封鎖することを聞かされた。
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マルガリに向かうことにする。遺跡からマルガリに向かうルートは、確かに街道が通ってないが草原地帯になっていて、そこには薬草の群生地があるとのことだった。遺跡を発って八日後。まずは目的地の一つマルガリに到着した。その後マルガリで食糧と補給を行い、一泊して次の町アルコニトを目指した。て町を出れば、いよいよボースハイル帝国領だ。~
共和国と帝国の間には国境都市が存在しない。街道は通っているが、国家間を移動するための関所のようなものは存在しない。勝手に出入り自由だと思うが、そこは国境近くにあるアルコニトに、監視するための塔が配置されている。と同時に、警備する兵士も多く在住している。もっともそれは帝国の国境に接している町もそうみたいだ。そのため二つの国の国境線付近は、何もない荒野が広がる地帯になっているそうだ。

**魔王国編 [#v505cb17]
アルコニトを発って三日経った。見渡す限り荒野だが、MAPで見るとちょうどこの辺りがエルド共和国とボースハイル帝国の国境線辺りになる。~
アルザハークに教えてもらった目的地点に行くには、ドロースとアストゥースの二つの町を通らないといけない。~
帝国は人間至上主義を掲げて人間には住みやすい国のように聞こえるが、その内情は一部の権力者や、力の強い者には住みやすいが、弱者はただ搾取されるだけの住みにくい国だったりする。~
 そうして三日後。予定通りドロースの町へと到着した。°ロースは不快な町だというところか。町に入場するのに各々カードを差し出したが、その時門番一人のセラとヒカリに対する態度は最悪だった。~
女将さんは予定を聞いてくる。理由は宿屋なら宿泊客が問題を起こした場合、その宿屋の従業員も責任を取らされる可能性がある。~
アストゥースの町から西に向かえば帝都ハイルに。北西に向かえば防衛都市ノーブに到着する。最初はノーブ方面に向かう街道を進み、ある程度進んだら黒い森方面に舵をとればいいか。予定通りドロースを出発しアストゥースに到着した。
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アストゥースは以前の町は普通に防壁に囲まれたありふれた町だったが、町の周囲に農場が儲けられている。ただ違う点は、農場を囲うような柵……防壁がない。農地で働く人たちの姿。その殆どが奴隷の首輪をしていて、その中には獣人の姿もある。門番は以前セラが黒い森で戦っていたときの奴隷主の取り巻きだった。~
予定通り向かう先はノーブ。ま、途中までだけど。~
ソラたちがアストウース粗出発した後、追っ手を警戒して錬金術でリヤカーを製作し、夜の間にゴーレムを使って距離を稼いだ。案の定マルクスが後を追ってきてが黒い森に入るまで追い付かれることがなかった。ヒカリの提案は相手に索敵能力を持ったものがいるはずだから、逆手にとって魔物の多い方に進路を取り、途中で大きな音を鳴らす罠を張る。魔物に大方始末させた後、セラが、最後麻痺の効果が3日続く短剣でマルクスら残存者を刺した。
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マルクスが乗ってきた馬を解放するなど後始末をした後、食事をして、アイテムボックスから竜王から受け取った魔道具を取り出した。その魔道具はペンダントになっていて、取り出すと淡い光を放っていた。やがてペンダントからまるで道標のように光が伸びた。~
その二日後。光を追いかけて進んだ先に、一つの大きな石があった。ペンダントから伸びる光は、その石に吸い込まれていっていた。その石に手を触れたら、ペンダントが一際大きく輝き、その石の隣の空間が一瞬歪んだ。手を伸ばすと木を通り抜けて向こう側に進めた。木の向こう側に進んだ瞬間。表示していたMAPが突然消えた。そして緊張する俺たちの前に現れたのは、二人の魔人だった。さらにもうひとり魔人が現れ、ペンダントの出所が竜王だと説明し、クリスがエルフの姉を探しているというと、魔人は街に案内してくれた。途中で二本角の魔人ギードからソラと一緒に召喚された者を救えなかったと聞く。特に一人は洗脳された完全に操られていた。一人だけ保護した。走行していると最果ての町に到着した。
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最果ての町を狼の獣人のヒルルクに案内してもらう。町には、住人が二〇〇〇人ほどいて一緒に生活をしている。この町で生まれた者もいれば、黒い森で迷い保護された者もいれば、ギードたち魔人に保護されて連れて来られた者もいるとのこと。基本的な生活は自給自足を行なっていて、生活自体することには困らない。
最初にエルフのスイレンに会う。クリスの姉はこの町にいないと知る。そこにソラと一緒に召喚された天野小鳥(アマノコトリ)が飛び込んできて、ソラと邂逅する。ヒカリがお腹がすいたというので、台所を借りて料理をする。コトリ都の会話で王国にも首輪をしていたエルフがいることがわかった。スイレンのところにしばらく宿泊することになった。後日、クリスに王国にエルフがいることを告げる。さらに、ヒカリが王国の城に入る秘密通路を知っていることがわかる。なんとコトリも付いていくと言い出すが人を殺せないとヒカリに却下される。代わりにコトリが知っている城の情報を教えてもらう。そのとき、スイレンがイグニスを連れてきて、ソラたちに魔王が会うことを告げる。
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イグニスに魔王城まで案内させる。その玉座には黒いローブを身に纏まとった、一見すると怪しげな人物が座っている。徐にフードを脱ぐと、銀色に輝く綺麗な髪が流れるように靡き、思わず視線が引き寄せられる。その顔は整い、何処か見たことがあるような懐かしい感じを覚えた。何より特徴的なのはその耳。人間ではあり得ないほど尖っている……エルフだ。さらに、なんと探しているクリスの姉エリスだった。今までの話をする。セラはなくした精霊の御守りをエリスから手渡される。エリスより魔王城が近いうちに戦場になるので、クリスを城に近づけないようにしてほしいと頼まれる。
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翁がソラと話したいと別室に行く。~
このお城。破壊されても玉座で魔力を供給すると、壊れたものが勝手に修復されていくとのことだ。~
翁から竜王からもらった竜神の牙を見せてくれるようわれる。武器に加工しようしても失敗することを伝える。失敗の原因は、牙に鉱石が負けている。そこで翁からミスリルの塊と青く輝くワイバーンの魔石をもらう。この3つの素材を並べてシンプルな短剣をイメージして創造のスキルを発動させて【神殺しの短剣】全てを貫くもの。取り扱い注意。を製作する。短剣はソラが持つことになった。~
エリスからの依頼の後、魔神たちによって町に送り返される。~
最果ての町に戻ると、イグニスから魔王城に転移出来るという魔道具を受け取る。魔王の意に背く行為にソラは理解できなかった。
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クリスが失踪した。魔導具を使って魔王城に行った可能性が高いので、ソラたちも後を追って魔王城に着いたが、すでに戦闘が始まっていた。倒れた魔神たちを助けながら戦っていたが、隷属の仮面を付けた黒を基調とした服に身を包んだ王国軍隊が現れる。髪の毛の殆どが真っ黒な衣装と同じ色をしている。ソラは魔人の後衛組と合流して、防衛戦に参加することにした。範囲魔法を唱えつつ王国の特殊部隊の工作員を倒すため行動を開始した。討伐軍の中には一対一で互角に戦う者がいる。装は軽鎧を装備しているし、騎士には見えない、Sクラスの冒険者なのだろうか?討伐軍の中にはお揃いの鎧を身に纏った一団がいるし、あちらが騎士だろう。
冒険者のフェルドと一騎打ちになったが、体を深々と斬り裂いた。フェルドが討ち死にしたことで多くは撤退していった。撤退しないのは仮面の集団だ。劣勢なのに引かない。死体が次々と爆発し始め、三潴法で沈下したが霧のような靄が刃発生し視界が妨げられた。ソラは索敵系のスキルを使って突撃し、ナイフを転移させ魔法を発動させて、仮面たちに防戦一方のヒカリたちを助けてヒカルが後方に下がることを助けた。仮面の集団も撤退した。~
ルリカ、セラ、コトリも玉座の間にたどり着いた。そこには、クリスと複数の魔人がいた。今度こそ音のする方へと顔を向けると見知った顔の人が二人いました。旬さんと直人さんです、それと仮面を付けた楓がいた。今まで防御優先で戦っていたイグニスさんが初めて攻勢に出ると、あっさりと決着がついてしまった。
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ソラたちが玉座の間に到着した時には、侵入した者たちは無力化……一緒に召喚された三人? は拘束され、他は殺されていた。玉座の方を見れば、そこにはエリスを中心にクリスたちがいた。隷属の仮面はミアの魔法でカエデの仮面が真っ二つに割れると地面に落ちる前に文字通り消滅した。ミアの体は発光し、溢れんばかりの魔力に包まれていた。その瞬間、イグニスがミアに斬りかかったが、最初の一撃はソラのシールドで回避、第二撃は辛うじて件で受け止めれた。気がつくとミアの様子がおかしい。すでにミアの手には聖剣が握られていた。イグニスの月に、ミアは剣の腹で防いだ。ミアを鑑定すると【名前「エリザベート」 職業「——」 種族「女神」 レベル「——」 状態「憑依」】だった。ソラはエリスかミアかを助けるかで苦悩するが、聖女を助ける方法が一つだけあるというイグニスの提案で念話のスキルを取得する。念話の内容は、女神を殺してミアをエリクサーで蘇生させる方法。ただこれには魔王様の力が必要になる。~
何故ミアについて……聖女について何も言わなかったのか?翁の言ったのがその答えの一つだが、もう一つ理由はある。魔王様の……身内を守るため。納得したソラは、神殺しの短剣を使うことを決断する。
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イグニスの作戦に乗って女神の信用を得るためにエリスを攻撃する振りをし、セラに念話で防ぐように指示する。攻撃して跳ね返されたタイミングで神殺しの短剣を取り出す。ここで
最善を思案し、【神殺しの短剣】全てを貫くもの。この短剣が体に接触している(刺さっている)場合、その間時間停止の効果を受ける。を準備する。魔力察知でエリザベートの体を調べ
心臓の近く、胸の中心辺りに強い魔力のようなものを感じたので狙いを定める。エリザベートを欺くようにイグニスと激しい剣戟を繰り広げ、最後聖剣はミスリルの剣を破壊したままソラに向けて振り下ろされたが、今度はそれをイグニスが防いだ。一応シールドを張っていたが出番はなかった。そして転移で引き寄せておいた神殺しの短剣を、今度こそ無防備になったエリザベートの胸に突き刺した。~
エリザベート……ミアの体に神殺しの短剣を刺した瞬間、ミアの体から魔力の塊のようなものが離れていくのが分かった。その顔を覗き見れば眠っているように見えるが、全ての動きが停まっている。呼吸も、心臓も、何一つ動いていない。鑑定をすれば、名前「ミア」 職業「——」 種族「人間」 レベル「58」 状態「時間停止」】~
だから引き抜くなら、やはりエリクサーを用意してからだ。失敗は許されないのだから。
エリザベートは靄のようなものが集まり徐々に人の形を作っていった。クリスに取り付こうとしたが、翁によってはじかれ、翁の体から出た禍々しい黒い靄に包囲されてその範囲を狭めていってやがて靄の中に埋もれていった。~
黒い靄に包まれ押し潰されていったエリザベートは断末魔の悲鳴を上げ、靄が晴れた時にはもはやエリザベートの姿はそこにはなかった。
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憑依体を倒してエリザベートを抹殺できなかった。エリスによって女神の住処に迎える扉を開いて、翁とイグニスたちがエリザベートの追撃に向かう。戦いの中で追跡用の印をつけいるので居場所がわかる。ドラコンはエリスの元で守る。扉を長くは維持できない。~
翁は虚空から毒々しい色をした瓶をいくつか取り出すと、それを聖剣に振り掛け何事か呟いた。それを何度も何度も繰り返すと、銀色に輝いていた刀身の色が漆黒に染まり、聖なる波動の代わりに禍々しい波動を周囲に撒き散らし始めた。もはやこれが聖剣だったものだとは誰も信じない~
魔人がソラたちをこの計画に利用しようと思ったのは、マジョリカでの二十八階の異変で竜王国に月桂樹の実を取りに行かなければならなくなった時。~
扉の先は異空間に繋がっているようで、ダンジョンの次の階層へ続く階段のように全く先が見えなかった。~
ミアは時間停止の状態のままだが、ソラはエリスに解けた場合は時の精霊の力を借りて、ミアの時間を停めてもらうよう頼む。ソラはエリザーベート追撃に参加するためイグニスたちの後を追う。ヒカリが着いてこようとするので、転移のスキルをMAXにして、ヒカリに転移先の目印になる魔導具のネックレスを渡してミアのことを頼む。
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クリスはやはりイグニスから魔王城転移の魔導具を受け取っていた。ソラからゴーレムに魔力を込めるように言われ2体のゴーレムが動き出した。ゴーレムはエリスとミアを守るため。しかし、ヒカリがソロから受け取った魔導具が突然壊れた。ヒカリは魔王を殺す使命に逆らえず、エリスを攻撃するが最初の一撃はクリスのゴーレムが阻止した。エリスを仕留める最高の一撃で誘うとした瞬間、短剣に流した魔力が突然解除され、エリスが玉座から突き飛ばされ代わりにコトリの脇腹に短剣が刺さった。刺されたコトリに抱きしめられソラは意識を取り戻す。コトリの症状は悪くなる一方だが、突然現れた竜王がコトリを完治させた。
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ソラが扉に入ると草原が広がっており近くに翁がおり、エリザベートが扉を抜けないように守っていた。イグニスたちはは広がって周りを調査していた。~
草原なような場所だったのが、いつの間に石畳の道路になり、その先にはルテノン神殿?のようなものが見える。神殿に入っていく。神殿の通路を抜けると、そこは大きな部屋になっていた。白一色で統一されたその広間には、エリザベートがいた。エリザベートの背後に大きな透明な箱のようなものがあった。 その箱の中には色々な形、色々な色をしたものが無数に入っていて、箱の中をまるで泳ぐように浮き沈みしている。~
エリザベートに地の利があり、イグニスの持つ件ぐらいしか対抗策がない。魔人たちの動きが突然変化した。イグニスを中心にエリザベートを攻撃している班はそのままで、もう一つは翁を中心に四方に散る魔人たち。
エリザベートは対抗策で魔神たちを傀儡化し同士討ちをさせようとする。ソラは合成のスキルを入手し、【リカバリーLv2】魔法で傀儡化を解除した。魔人の多くが倒されるが、イグニスの件が仲間を生け贄にして剣に戦力を上げてエリザベートと拮抗する。~
ソラは翁と協力して戦うため、強力な魔法ということで、ファイアーストームとストーンシャワーを合成しメテオを完成させた。箱の前に展開された結界を打ち破ることは出来なかった。3発目で結界に亀裂が入って集中攻撃で破壊したが、結界が再構築してしまっい万策がつきた。ソラは銃にミスリルの神殺しの弾丸で対応できないかと考える。
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準備で【EXマナポーション・改】五秒に一度MPを回復させる。回復量は最大値の二割。効果時間は一分。を3本作成。弾丸を発砲後不利を感じたのかエリザベートは視界を悪くした。複製創造、複製創造を繰り返す。銃口が次々と銃弾を吐き出していく。煙が消えて視界が戻ってくると、透明の箱に身を預けるように立っていたエリザベートが箱に身を沈めていった。
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エリザベートの体は弾丸に撃ち抜かれたように傷付き、至る所に弾痕のあとが見えた。エリザベートの体は、徐々に崩れていっている。先ほどまで殺していた魔人のように、手足の先から徐々に塵となっていっている。気がつけば竜王アルザハークが立っていた。~
エリザベートの顔が塵となって消えたからだ。そしてその塵、魔力の残滓のようなものが全て透明の箱に吸い込まれると、それは眩い光を一度点灯させると、何事もなかったように元の状態に戻った。こうしてエリザベートとの戦いは終結した。多くの疑問を残しながら。
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エリザベートが目覚めた時、一一柱の仲間がいた。使命はこことは別の空間に存在する世界を見守ること。人間が住む世界をアルカと呼び、その営みを見ていた。一柱は姿を消して、アルカに人間以外の種族が誕生した。やがて一柱、また一柱と姿を消して、アルカにはその都度新しい種族が生まれた。四柱に減り、残ったのは魔神ケッヘル。龍神アルザハーク。精霊神エリアナ。そして女神であるエリザベートだけだった。ケッヘルがアルカで死んだモノの魂を回収し、エネルギーに変換してアルカへと還元するという魂の循環器を創造した。エリアナもやがて去っていった。終わりの見えない絶望に、やがてアルザハークは逃げるようにこの地からいなくなった。~
アルカに住まう人々は、まるで何かに取りつかれたように戦い続けた。争いを治める方法? 共通の敵を作り出せばいいのだ。それが全ての魔王の始まりだった。大きな戦争が始まったため魔王を指名したけど、指名した今代の魔王が強すぎた。英雄と呼ばれた人類の代表者のことごとくが魔王の前に倒れると、次々と国が滅ぼされていく。その者はとある小国に突然現れると、魔物の進行を阻止して魔王を討伐した。その者はその小国の姫と結ばれ、エレージア王国という国が誕生した。彼の者が何者かを調べ、何処からやってきたかを調べ、最終的に別の世界からやってきたことが分かった。 異世界召喚と同時期に覚えた魂だけを移動させる方法。これを使い聖女に私の魂を乗り移らせて、私自らが魔王を殺した。
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ソラはある座ハークに治療してもらった。~
アルザハークが神界へ来る際扉を壊してしまった。ソラにアルザハークが一度だけ界を渡ることが出来る力を壌土する。アルザハークはエリザベートが守ってきた神界に残ることになった。魔人たちはソラの周囲に集まると、ソラは転移のスキルを使った。転移先はヒカリたちのいる場所だ。アルザハークから聖樹の実は竜王国の城にあったダンジョンのさらに先にあると教えてもらう。

**エレージア王国崩壊編 [#ucf04cb2]
獣王はなぜか王国のギルドで配達の依頼を受けている。実は魔神たちと共闘して王国を滅ぼすために情報収集しながら潜伏している。~
ギードが指揮する魔人による王都攻撃が始まった。獣王たちは城の警護をする振りをして外部の者を城に入れないようにしている。
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一方ソラたちは、エリスが魔王ではなくなったことで魔王城が機能を維持を失い、存在が維持できなくなる。魔人の血を引く者以外は、魔王城を視覚的にも捉えることが出来なくなる。ルリカたちはエリスの私物を整理する。他にはウィンザと数人の魔人が最果ての町へ向かっている。スイレンたちに事情を説明する役割と、俺がヒカリに渡していた転移の目印となる魔道具を設置するため。~
ソラやイグニスやコトリが勇者たちが保護されている地下の牢屋にやってきた。勇者たちはコトリとの奴隷契約を結んでもらう。~
ミアはソラのアイテムボックスに入れて運ぶ。ソラたちは最果ての町に転移した。
次はソラたちとナオトの6名で王都に向かうことにする。先に王都に向かうウィンザに転移の目印になる魔導具を持たせてた。最果ての町にも戻れるように目印となる魔導具を作る。そしてエレージア王国の王都に旅だった。
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王都ではすでに魔人による王都襲撃が始まっていた。ただ貴族たちの住まう中央区域が攻撃されているだけで、一般人たちの住む区域は被害はないとのこと。中央区域近くに住む王都民たちは外周部に避難して、冒険者ギルドや宿屋。教会などの大きな建物に身を寄せている。門番に対して、補給をしたいからと嘘をついて中に入った。ヒカリが転移の魔道具を持って王都の中央部に入っていった。ヒカリが止まったので転移した。転移先には獣人たちがいたが、エルフのクリスがいたのに気付いて獣人たちは跪いた。獣人は過去にエルフに助けられて恩があった。さらに、ヒカリがペンダントを持っていたので助けようとしたら誤解されたことがわかった。現状は王城をエンドさんを始めとした精鋭部隊と、一部の魔人の方々が手を組んでの侵攻中とのこと。
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王城の中はナオトの案内で進んだ。ミハルを探して聖剣が安置されてた場所を目指す。なぜか、ソラのMAPや気配察知などがうまく機能しない。途中でお揃いの鎧を着ている騎士たちと銭湯になったが制圧した。先に進むと地下へと続く階段を見つけたとき、廊下の先から獣人たちと共にを駆けてくる一団の中にアルゴがいた。アルゴたちにミハルを助けに来たのとエルフを探しに来たと伝える。ソラたちに加えアルゴたちも階段を降りていった。その先には牢屋があり突き当たりの左右の部屋にそれぞれにミハルとエルフがいた。アルゴが近付くと罠が発動し、黒い影が10体まで出現した。魔法も効かず防戦一方だったが、ナオトの剣聖のスキルと生属性を付与したり剣に聖水を掛けたりして数を減らしていったが、残り1体になったとき、エルフの異変で活性化してしまった。ナオトのスキルで押さえ込んで仮面を付けたエルフともう一人のエルフを救出した。次に様々な秘密を知る国王を探す。
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ソラたちは引き続き捕らわれている人の捜索、アルゴたちはひとまず部屋の一室に移動して、そこで様子を見ることにした。ソラたちは聖剣が置かれていた場所に向かって進む。途中に罠があり、ゴーレムで進ませると魔法で被弾して、すべての罠を解除した。やがて立派な扉が遠くに見えてきて、その扉の前に、杖を構えローブに身を包んだ、魔法使いたちの姿があった。魔法使いとの戦いが始まり、さらに上から黒装束の集団に襲われるが辛勝した。
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制圧した後、扉の中にナオトが入ろうとしたがはじかれてしまった。魔法使いによると、ここは王都を中心に展開している結界の心臓部と言える場所で、以前は聖剣で結界を維持していたが、それをナオトに渡したため、今は聖女であるミハルを代替品として活用しているとのこと。ソラは魔力の起点うな場所が何カ所かあるのを見つけ、拳銃を取り出し次に複製で竜の牙の作成し弾丸に変えて一発二発と重要個所を破壊しすべてお破壊して結界を解除しミハルと助けた。
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結界を破壊することで気配察知やKAP機能が使えるようになった。倒した黒装束や魔術士は扉の中に放り込んで鍵を創造して閉じ込めた。ソラ一行は王がいると思われる上を目指して、階段を駆け上がった。上にはエンドリッチとリュリュたちがいて合流して戦う。玉座の間に立てこもる王と騎士は獣人たちが扉を派手に破壊し、玉座に雪崩れ込んで行き、しばらく激しい戦闘音が響いていたが、やがて静まるそして王の罵声が聞こえる。
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王は天井に忍んでいる黒装束の者に排除するよう命ずるが、すでに獣人によって制圧済み。あとは、エンドでの折檻が待っている。
王の断罪は間装具を使って追う途中に伝わっている。
王の告白には、エルフを使った人体実験のようなことがあった。強い種を誕生させるために、非道な行為も行われていた。魔王を倒すために異世界から人を呼び出したこと。それを呼ぶためにエルフを犠牲にしたこと。魔王を討伐した異世界人を利用……その血を使った戦士を量産して、王国中心の世界を作ろうとしたこと。など。~
ギースによって、隷属魔法を使用してその場にいた者たちを奴隷にした。
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国のトップである王が……王子や王女も次々と拘束され、王都に滞在していた貴族連中も一時確保されている。彼らがどうなるかは、罪の深さによって与える罰を変えるようだ。~
未曾有の危機に王都は襲われるらしい。結界は城塞都市の向こう側……黒い森の外周部まで範囲に入っていた結界が消えたから。城塞都市は突破され、魔物は王都に攻めてくるだろう。それを獣人や魔人が防ぐ。
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隷属の仮面は、王が仮面に触れ一言言えば解除された。隷属の仮面から解放された人は、その反動か意識を失いベッドの方に運ばれた。~
仮面が外れたモリガンも同様で、頬がこけて青白かった。健康的な状態ではないことは一目で分かるほどだ。アルゴの想い人がモリガンだった。~
異世界人の血を引く集団は精神に影響を及ぼすという薬品などで教育してきた。~
王族はそれぞれの部屋に見張りをつけて監禁され、魔法使いたちは魔法が使えなくなるという拘束具を嵌められ牢屋に。騎士たちも素行が悪かった者たちを中心に牢屋に押し込まれていった。~
ミハルもモリガンさんとカリナさん最果ての町に移動させる。
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ギードの予想通り。城塞都市は陥落した。思っている以上に魔物の進攻が早い。魔物都の攻防は王都の防壁を利用して魔物を迎え撃つ最初に遠距離からの強力な魔法攻撃。あとは掃討戦の繰り返しで終了。終わり。ある程度の知能のある魔物は撤退をしていった。獣王と交渉し、ヒカリと一緒に魔物の死体を回収した。~
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翌日、冒険者ギルドにアイテム袋で魔物の回収をしたから届けにいった。1回では出し切れず日を改めて持ってくることになった。冒険者ギルドでミカルに会い今までのことを説明した。~
魔物の進攻による王都攻防戦から五日が経っていた。ソラは街の近くに魔物の死体の山が出来たから、それの処理に追われた。ヒカルとルリカたちは解体に忙しい。~
それから三日後。王都を旅立ち……というか最果ての町に転移した。その際獣王から、ソラやナオトやアルゴたちが貴族の住んでいた家を何軒かもらい受けることになった。 不要なら売ってくれてもいいということで、しばらくは獣王の方で人を雇って管理してくれることになった。ソラは転移の魔道具をもらった屋敷の一つに設置すると、救出したモリガンたちと、付いて行くと必死に頼んできたアルゴたちを連れて、最果ての町へと転移した。
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最果ての町は、魔王城がなくなったことで黒い森が活性化して魔物が襲ってくるようになっていた。そんななかエリスはモリガンと再会した。
**エルド共和国編2 [#z406d4a2]
最果ての町が魔物に襲われるようになったため、モリガンの提案でエルド共和国ナハルに移住することとなり、転移に必要な魔道具をウィンザが運んでくれた。最初にいつものパーティーメンバーにモリガンとエリス、アルゴたちとナオトたちメンバーが行くことになった。モリガンをばばあ呼ばわりして一悶着あったが、無事ナハルに到着。農地が広がっていた。~
大所帯だったので男たちはソラが土魔法で建てた家に移る。料理もソラが作って振る舞った。
エルド共和国の首都フラーメンへ移住の件で相談に行く。遺跡辺りを希望する。ナオトたち異世界人一行が同行するのは、そこで身分証を発行してもらうため出かける。~
ソラは農場主のオリンとノーノの元に向かった。土壌薬のお陰で野菜がすくすく育っていた。この辺り一帯はフィロ名義の土地になっていて、錬金術ギルドの者たちが実験のために買取ったのをただでそのまま譲渡してきた。錬金術ギルドは土壌薬で儲けている。~
遺跡を中心に町を作ろうという話になった。後日。ソラはモリガン、エリス、ヒカリとコトリを連れて最果ての町に飛んだ。クリスたちは一足先に遺跡近くに移動して、転移用の魔道具を運んでもらっている。ウィンザは連絡員兼護衛としてクリスたちに同行している。~
最果ての町での話し合いで話し合いで、遺跡内部も整備すれば仮の住まいとして利用出来ることや、材料があれば町の人たちで家を建てることも可能なことから、早速移住しようという話になった。ただ一日に全員移動出来るか分からないので、誰が先に行くかの順番は決めてもらっている。なんとか移住は完了した。~
最果ての町には来ないだろうと思い転移用の魔道具を回収しようとしたら、イグニスにたまには戻りたいという者もいるかもしれないからとそのままにしくれと頼まれた。イグニスから通信用の魔道具を創るのに必要な素材をいくつかもらった。もちろん足りないものもあるから、揃える必要はある。
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通信機の魔道具作製に必要な素材が手に入るかを、ルリカたちには冒険者ギルドを通じて調べてもらい、俺は商人ギルドと錬金術ギルドに寄って調べてみた。すると欲しい素材が王国の冒険者ギルドにあるみたいで、ルリカに頼んで俺の王都の家……屋敷に運んでもらうように伝言をしてもらった。いつものメンバーとアルゴたちを連れて王都に転移し、とりあえず一日ここで過ごすことになった。アルゴたちはお世話になった全ての人に挨拶してなかったから挨拶をしたいとのことだ。~
王都で日用品やら衣服。果ては布、食料、酒など、大量に買った物資がアイテムボックスの中
に入れて、遺跡の町に戻った。遺跡の町の名前はエリルにするそうだ。~
通信機は、あくまでソラが創った物同士で連絡を取り合うことが出来るようになる。魔力が多くないと使えないため使用者が限られる。モリガンとエリス用に一つ、スイレンたち用に一つ、クリス用に一つ、コトリたちに一つ製作した。コトリとの話の中で、一緒に異世界召喚した魔導王が不明なこと。帝都が壊滅したことを知る。
**竜王国編2 [#o5bc1617]
山岳都市ラクテウスから山を下りてマルテを目指したが、山から見るルフレ竜王国の景色が一変していて眼下に広がる木々は今はすっかり枯れている、肌寒いと思ったらアルテアを囲っている湖が凍っている。マルテには無事到着したが、以前来た時のような活気が感じられないような気がした。食料も先細り感があり、魔物の出現も増えている。位種を目撃したという話を、クロワとフォルクの両ギルドから受けたこともあった。目撃情報がマルテから山岳都市ラクーチカの街道近くであったため、騎士と冒険者の合同チームが派遣されているとのことだ。
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トルコ船長に言われた通り真っ直ぐ城に向けて進めば、城へと通じるあの重厚な門の前でドゥティーナと再会した。玉座の間の椅子は空席で、その傍らにルフレ竜王国第一王女のユイニが立っていた。また彼女の横には、親衛隊長のアルフリーデも控えていた。ユイニにダンジョン8F以降のことは情報がなかった。ヒカリはサークと模擬戦でサハナもそれに付いていった。ユイニの執務室に移動して、アルザハークの最後を話した。~
異変が起きているのは竜王様がいなくなった影響だったりする可能性は高いとユイニは思っている。
***アルテアダンジョン 8F [#p2259ffe]
ソラたちは八階に続く階段のある踊り場に転移すると、まずは皆に結界術のシールドを付与する。八階の中に入って行ったが、すぐに戻ることになった。吹雪いていなかったけど、雪が積もっていて寒かった。防寒を備えて前衛はゴーレムに任せて、ヒカリたちは投擲武器で攻撃。一応俺とクリスの魔法中心で戦うことにする。付与術を使ってゴーレムに火属性を付与してみるとゴーレムが接触した雪が溶けていった。五分ぐらいで 消えた雪が逆再生でもするように元に戻っていく。もう一体、犬型のゴーレムを呼び出して同じように火属性を付与した。~
何度となく休憩をとりながら進み、現在は完全に日が暮れたため今日はここで休むことになった。かまくら作りも回数をこなしたから慣れたもので、簡単に作ることが出来るようになった。新しいスキル【同調Lv1】も試す。ゴーレムが見ているものを見ることが出来る。~
ダンジョンに入って三日目。ダンジョンの中間辺りで水晶の樹のようなものが現れた。ヒカリ、セラ、ルリカが水晶の樹にに吸い寄せられるように歩いて行った。セラはクリスが止められたが、ヒカリとルリカは
伸ばし水晶に触れたら、水晶は輝きを増し、一際強い光を発すると二人はパタリと雪の中に倒れた。ヒカリとルリカの体を揺すったが反応がない。ただ息はしているようで、脈もある。鑑定してみると、状態が魔力枯渇となっていた。ヒカリにソラが直接魔力を流し込んだが、魔力ありから直ぐに枯渇となるため、水晶の樹から離れることにした。
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9Fの踊り場から一旦帰還してモリガンに連絡を取る。コトリから連絡が入る。コトリは魔導王ことシズネを探すために冒険者を目指してアルゴと協力して活動している。水晶の樹はヴァンの樹のような者ではないかとマジ間からの情報を得る。
***アルテアダンジョン 9F [#ya628690]
9Fを様子見に行く。草原で、8Fほど広くなく階段まで真っすぐ進めば三日ほどで到着出来る距離。10ほど強い魔力を感じる。クリスたちの待つ階段へと戻る。ヒカリたちは改善しない。ソラ、クリス、セラで九階へ向かう。中に入った途端森からかなり速い速度で何かが向かってきた。それは精霊だった。クリスに付いて歩きやっと光の集団のいる場所に到着した。クリスが再び精霊に向かって話し、聖樹の実は9F二はなく精霊のお母さんが知っていること、9Fには魔物はいない、階段近くに精霊の友達がいることを知る。しばらく歩いて食事をすることになり精霊に即時の場所に案内してもらう。食事をしていると精霊からソラの料理を食べてみたいと言われて提供すると料理はまるで光に呑み込まれるように、次々と皿の上から消えていくのだった。夕食もあきれるほど精霊は食べた。料理を食べない精霊たちも、思い思いに過ごしている。翌朝食も精霊はしっかり食べた。
***アルテアダンジョン 10F [#wa875c56]
予定通り、一〇階への階段に到着した。階段途中に小さな踊り場があり、転移するための装置がある。戻ろうとしたがクリスが静止の声を無視して進み続ける。その目の前に聳え立つ一本の大木に目を奪われた。やっと捕まえたらクリスが正気に戻った。一〇階は通常のMAP表示で、目の前の大樹を中心に壁まで五〇〇メートルもない。~
ゆっくりと歩きながらその大樹に近付いていった。唐突に目の前に。それは子供の頭ほどの大きさで、人の形をしていた。 一番目を惹いたのはその背中から生えている四枚の羽根。まるで蝶々の羽を背負っているように見えた。ただしその羽は薄っすらと透けて、光を受けて時々キラキラと輝いていた。エリアナと名乗った。~
聳え立つ大樹にも鑑定をしたら、【エリアナの樹】精霊神エリアナによって生み出された樹。
色鮮やかな青色をした実が一つ、枝にぶら下がっていた。鑑定すると確かに聖樹の実という名前が表示される。エリアナにアルザハークが神界にいること、エリザベートが死んだことなど今までのことを話す。エリアナから聖樹の実を譲る条件にダンジョンを攻略してほしいと言われる。~
クリスがエリアナとダンジョン攻略の契約を結ぶ。水晶の樹はヘッケルが置いていったようだ。エリアナがヒカルとルリカを直せそうなので、迎えに行くことになった。~
ダンジョン一〇階への移動は無事に済んだ。エリアナがヒカリとルリカの周りを回って調べている。ソラはエリクサーに必要な材料は聖樹の実と良質な魔石と、各種か回復薬。それはHPやMPの回復系ポーションから、状態異常を回復させる解毒薬が必要で、その全てが良質のものでなくてはならない。ソラは集中を高め創造のスキルを発動し、聖樹の実を中心に素材たちを魔力で包み合成を開始しやがて一本の液体の入ったエリクサーを完成させた。~
使い方に関しては、使用したい対象を指定すると良いみたいだ。飲まないと効果がないなんてことになれば、死者を生き返らせるなんて噂は流れないだろう。本当に生き返るのか不安が残ったまま。
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ミアから短剣を抜き、時間停止の効果が切れたので胸から血か湧き出てきた。瓶の蓋を開けて、エリクサーをミアに使用した。『本当に使用しますか?』という最終確認が頭の中に浮かび、『はい』と答えた。~
手の中の瓶が粒子となって散っていき、それがミアの中に吸い込まれるように消えていき、その全てがミアの中に吸い込まれると、ミアの体が淡い光に包まれて、やがてそれが治まった。そして蘇生した。
ヒカリとルリカに蘇生したミアが神聖魔法を使ったら、二人とも目覚めた。
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食事が終わって寛いでいると、エリアナがアルザハークの思い出の品の神殺しの短剣を譲ってほしいと言ってきたが、短剣は今後も利用価値があるので悩んでいたら、代わりに【エリアナの樹の枝】魔法の効果は最大限に引き出すことが出来るかも?でどうかと提案してきた。クリスの杖になるので五人分の枝となら交換する。
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エリアナ。アルザハークとヘッケルは行方不明の八柱の神を探すためにある彼の地に舞い降りたが、アルカに天変地異が起こりエリアナは実を捧げてアルカの地に根を下ろした。大樹こそ今のエリアナの本体。大樹となったエリアナは、周囲の魔力を吸収し、それを根を通じて大地へと送っていく。 その時私の神力も送ることで、私の力は落ちるけど大地の崩壊を防ぐことに成功した。アルザハークは動けなくなったエリアナを守るためこの地に国を興した。~
エリアナは今のままだと無防備なので、守れる者として大樹の実から眷属のエルフ種と精霊を生み出した。エルフたちは私のお世話の他にも、各地に派遣して荒れ果てた大地を治療する役目を与えた。一人では無理だけど、精霊の力を借りることで可能な子がいたから。~
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そんなときにアルカの地に降りた一柱。妖精神タニアが現れた。~
タニアのしたことは、アルカに降りてきた神たちの力を奪い、しばらくは天界に戻ることが出来なくして、困る姿を観察してから、さらに神たちを利用してエリアナたちが入場できなかった七つのダンジョンを作った。ダンジョンを作り、神の力を利用して凶悪な生物……魔物を生み出してアルカに住む人々に混乱をもたらせるのが一つの目的だった。~
アルザハークはタニアの暴走を止めるための戦いが始まった。アルザハークが楽勝と思われたが、タニアが地上に降り立った神々の力を吸収して強力になっていて、アルザハークは天界に戻ることが出来なくなるというのに大量の神力を使いアルザハークが辛勝した。~
タニアが負け惜しみを言って去り、アルザハークは多少の力の回復を持って、エリアナを守るためにダンジョンを生み出した。~
戦いが終わって後になってきたヘッケルがタニア対策の研究で生まれたものが水晶の樹で置く場所がないから預かっている。いつしかヘッケルも姿を現さなくなり行方不明。~
アルカの地のエネルギー量が不安定になって、それを埋めるために力を使用していたため、結局力を消費して聖樹の実も、あれが最後の一つになっていた。
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クリスはエリアナに詳しい話を聞きに行った。七つのダンジョンに行く目的はダンジョンの最奥の調査。入れなかったダンジョンの一つにあるべきコアがなかった。ンジョンの最奥にコアがあるという話はクリスも聞いたことがなかった。念のため、モリガンやエリスに確認すること。クリスがエリアナと契約した時に、エリアナの力の一部を使えるようにしたことの説明を受けました。渡された力は魔法の力が上がるとかではなくて、ダンジョンを調査するのに必要な力のようです。使い方は簡単で、ダンジョンの最奥でその力……神力を行使するだけとのことです。
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クリスとエリアナの会話の中に起きてくることのないミアが入ってきた。ミアを鑑定すると「神人」と表示されたいた。たぶん、エリザベートに帰依されたことでエリザベートの力を
少しだけど受け継いでいること。試しにミアに神聖魔法を使ってもらったら気付かないレベルだけど、神力であること。~
エリアナは神殺しの短剣を大樹に突き刺した。大樹の中に消えていく短剣を眺めながら、徐々に体に力が湧いていくのを感じた。~
アルカを保持するためには、アルカの地に降りて姿を消した、他の神々の力が必要なため、ミアを仲間に引き入れようと考えた。
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ソラの鑑定では人間だが、エリアナはソラにはミアが神人になっていることを教える。見破る者もイルかもしれないので守ってほしいと頼まれる。ソラはクリスとミアから一緒にダンジョン攻略を依頼される。他のメンバーも一緒に行くことになった。~
ダンジョンから帰還してユイニにダンジョンのことでエリアナに相談することがあるかもしれないため、転移するための拠点をアルテアで確保したいので家を購入したいとお願いする。家を確保してもらったので掃除して一日過ごしてエリルに転移した。
**エーファ魔導国家編2 [#g5839579]
エリルで一泊し、ナハルに向けて出発した。ナハルへ向かう道ではMAPと気配察知でも確認していたため、生命付与や同調のスキルレベルの熟練度を上げるためゴーレムを召喚しての移動になった。~
モリガンから昔はもっと多くのダンジョンがあって、最奥にあるダンジョンコアってもんを破壊すると、やがてそのダンジョンは消えること、いつからか突然ダンジョンが生まれなくなって残ったのが有名な七つのダンジョンとなったことを聞かされる。~
コトリの話だとダンジョンを攻略したがコアがなかった。攻略したと司会したのは頭のなっかに「攻略しました」と声が響いて何かをもらった(もらったものは教えてもらえなかった)
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最初はマジョリカのダンジョン二行くと決める。~
ちなみに七つのダンジョンは、ボースハイル帝国に三つ、エーファ魔導国家に二つ、ラス獣王国に一つ、エルド共和国に一つとなっている。~
ミアが目座見たことをコトリに連絡する。コトリたち五人は、冒険者になって活動している。
既にランクはDに昇格し、現在国境都市サルジュで護衛の依頼を受けて、三日後にフリーレン聖王国のフェアインの町に向けて出発することになっている
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首都フラーメンで装備と食料を補充し、歩くこと五日でサルジュに到着した。~
サルジュから西に向かえば聖王国領に入り、北東に延びる道を進めばダンジョンのある町に到着する。エルド共和国にあるダンジョンは岩山の中にあるため、町の規模はそれほど大きくないそうだ。そのため商人が買い付けにわざわざ行くことなく、素材がサルジュに運ばれるためサルジュの町が大きく発展している。ちなみにダンジョンのある町に行くには、サルジュを経由するしかないようだ。ギルドに行き途中で倒したウルフを換金し、屋台を回って宿に戻った。
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国境都市サルジュを出発し、フェアインを経由して聖都メッサを目指した。途中でコトリから
無事聖都に到着したという報告を受けた。二日後には予定通り聖都メッサに到着した。初めてメッサに来たルリカとクリスは、その街並みにちょっと驚いていた。先にヨルの家に向かうことになった。
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アポステル家に到着した時に、一悶着会った。門番から呼ばれた執事のロンドに商業ギルドのカードを見せて証明する必要があった。身元確認が出来て家に通されて、やってきたのはヨルの母親のルーだった。ルリカとクリスが自己紹介をすると、ルーもそれに答えていた。ヨルの家に泊めてもらうことになった。ダンに今までのいきさつを説明した。ダンに途中まで同行するコトリたちの分も合わせて。ロイエまでの馬車を手配してもらった。出発間際、ダンからヨル宛に手紙を預かり必ず返事をもらうよう念を押された。聖都メッサを旅立ち、ロイエを目指す。
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今日メッサを出発したのに、明日にはレントに到着出来る。しかも到着するのは昼過ぎ辺りだから、急ぐようなら町に寄らないでそのまま進むのもありだ。テンス村には寄りたいと思っているが、レントの町には寄らなくてもいいと思っている。~
主にルリカとクリスにミアの三人が、ナオトたち同郷の面々に簡単な料理の仕方を教えている。セラも一応助手的な立ち位置で参加している。ソラはヒカリと一緒にギルフォードに良織を教えている。ギルフォードは一応マスターしたようだ。女性陣もいろいろ作ってアルゴたちが満足げに食べた。
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旅の間ナオトやアルゴたちからダンジョンについての話を聞いている。ナオトたちはプレケスの、アルゴたちは帝国にある二つのダンジョンに行ったことがあるという話だった。~
総じてダンジョンは階が進むほど強力な魔物が出てくるため、強い魔物ほど魔石の買取価格は上がるし、素材も貴重なものが多くなってくる。またそこにはダンジョンごとの特徴みたいなものがある。例えば低階層に出てくる魔物は、どこのダンジョンも大して変わらない。ただ進めば進むほど、そのダンジョンでしか遭遇しない魔物というのも存在するようだ。時々罠などで、本来そこにはいないはずの魔物が出現するというイレギュラーは起こるが、それは極稀な出来事らしい。~
強い魔物の魔石は確かに欲しいが、優先順位としてはエリアナから頼まれた調査が先決だ。~
ソラは取得できるスキルを確認して、【隠蔽】(自分以外の人に気配遮断と同じような効果を付与することが出来る)と【シールドマスター】(盾の扱いが上手くなる)を取得する。隠蔽のスキルの熟練度を上げるため、時々隠蔽のスキルを使用しながらその後の見張りを務めた。
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レントの町には寄らず、そのままテンス村に到着した。テンス村は整備され、以前は家が点在していたのに、それが区画整理されてきちんと建てられている。特に入場門から続くメイン通りは、そこだけ見たら今まで見てきた大きな町とも遜色ないような気がするほど。両側に建ち並ぶ建物は宿をはじめ、飲食店や雑貨屋、武器防具を扱っているお店まである。~
テンス村にミアたちが避難してきた時に仲良くしていた娘の一人、ネイに会った。ネイに宿を紹介してもらった。そこはかつて、オークに襲撃された際に皆が立て籠もった宿であった。
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テンス村を発ち、ロイエに到着した。~
その間料理の練習もしたし、ダンジョンについての話もさらに詳しく聞いた。~
ロイエに到着し、ミハルから使わないので二つ通信機渡された。色々な場所に移動し、また多くの人と関わってきたことを改めて知って必要ならその人たちに渡してあげてと言われた。~
短時間の滞在だが、薬草採取の依頼を受け納品やらポーション作成などで過ごした。~
翌朝ソラたちはロイエでナオトたちと別れた。そしてロイエを出発してから一〇日後。俺たちはマジョリカに到着した。
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マジョリカに到着してまず向かったのはもらい受けた家だ。敷地内に足を踏み入れたところで、屋敷を掃除中のエルザとアルトに会う。
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翌日、ブラッディーローズが訪れる。~
レイラが卒業するのでパーティーをどうするのか思案中。ダンジョンに潜るなら10日ほど前に戻ってきたサイフォンのところのゴブリンの嘆きの5人を進められる。フレッドたちは獣王国の方に行くからとサイフォンと別れたそうだ。~
ヨルにダンからの手紙を渡して一度だけでいいから返事を書いてやってとも頼んでみた。
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ついにサイフォンたちと会うことになった。ソラが偽装していた事情を説明し納得してもらう。~
実はサイフォンたちはエルド共和国所属の特殊部隊の一員みたいなもので、いわゆる各国の情報などを集めるため動いていたそうだ。背景にはボースハイル帝国のエルド共和国侵攻が影響していて、各国の情勢を調べることで事前に被害を食い止めようとしたようだ。フレッドと別れたのもソラたちとマジョリカのダンジョンに行くよう指示があったため。
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28Fからダンジョン攻略を始める。ここは立地が出る。今回は30F攻略が目的。~
進んでいくがなかなk魔物に遭遇しない。MAPを見ていると魔物が避けている。~
視界には階段があった。その前には、百体近いリッチの集団がいるが、交戦することなく会談前まで到着した。ソラたちが近づくとリッチが消滅していった。階段前には無数の高品質な魔石が転がり、眩い光を発していた。二九階も結果は同じで魔物と戦うことはなかった。そのまま三〇階を目指した。~
原因はミアだった。
***マジョリカダンジョン・30F [#w196124f]
三〇階のボス部屋に出るのはオーク系の魔物だ。~
ボスはオークキングかオークロードのどちらか一方が出現する。取り巻きはジェネラル、メイジ、アーチャー、ウォーリアーが出て、数の方はその時々で変わるそうだ。今回はオークキング一体にジェネラル四体、メイジ一〇体、アーチャー一〇体、ウォーリアー三〇体となっている。~
昔は強く感じたオークだったが、数多くの修羅場をくぐって来たので的ではなかった。最後はルリカの振るうミスリルの剣がオークキングの首を切り裂き、決着がついた。体を素早くアイテムボックスに回収すると、その頃には宝箱が出現していた。中は帰還石が二つ入っていた。
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ゴブリンの嘆きのメンバーたちは、ダンジョンに一緒に行っている関係で現在この家に住んでいる。~
マジョリカに到着してからのんびり町を散策出来ていないから、エルザたちも一緒にお出掛け。
武器屋でソラは今使っているのよりも一回り小さい盾を一つ買うことにした。~
オーク肉を受け取りにギルドに寄り、屋台で買い食いをし、予定通り服屋に寄って、皆で買い物をした。その後甘味処に寄り大量のケーキを購入した。
***マジョリカダンジョン 31F [#c40e371a]
この階に出現するのはメイジやアーチャーなどの職業就きのゴブリンたちだ。稀にゴブリンキングも出現するというのを資料で見たことがある。ボス部屋などで出たゴブリンとは異なり、ゴブリンたちが持つ武器がアップデートされていることと、根本的に個体のレベルが高くなっていることだ。また、罠も利用しようとする。難なくクリアする。
***マジョリカダンジョン 32F [#o2479a3f]
階段を下りてMAPを確認したが、人の反応は少ない。 ただし魔物の数も三一階と比べると少ない感じだ。~
三〇体近いコボルトの集団と遭遇しても手間取ることなく倒すことが出来た。
***マジョリカダンジョン 33F [#z902f6ff]
この階はオークの魔物が出現する。~魔石の質も普通よりも上の水準だから本来なら人気の狩場になってもおかしくないとは思うが、マジョリカダンジョンは、アクセスが悪く、25回で狩れば唯々とという考えがある。
オーク肉でもメイジやウォーリアー、さらにはジェネラルなどは普通のオークよりも確かに美味しいが、持ち帰るのが大変だという問題がある。~
一週間かけて三三階のフロアを歩き、三四階への階段に到着した。今回は入口と出口の階段の位置が端から端だったため、到着するまでに時間がかかってしまった。
***マジョリカダンジョン 34F [#rf328a43]
三四階に下りてまず思ったことは、予想以上に人の反応が多いということ。~
ここに出る魔物はジャイアント。身の丈三メートルを超す巨体で、横幅も二メートル近くある。 力は強いが俊敏さがないのが特徴だが、それはあくまで力に比べてという注意書きがつく。ちなみにこの階に人が多いのは、三六階からはジャイアントが複数出るためここで戦い方を研修しているそうだ。あとは倒し方の最適解を見つけて、複数相手でも素早く倒せるようにすることが主目的みたいだ。~
ジャイアントの攻略は、盾で勢いを止めて、ルリカとヒカリで傷を負わせて、サイフォンが一刀両断していた。魔法でも倒したが、クリスの精霊魔法の威力が強くてジャイアントは見るも無惨な姿の上魔石も壊れたいた。~
ゴーレムとジャイアントの戦いは、最初は押され気味の人型ゴーレムだったが、戦いを繰り返すうちに学習していき守備に関しては文句がないほど完璧に仕上がった。~
ジャイアントの魔石は首元にあるため破壊するには飛び上がって攻撃する必要があることが分かった。~
その後三五階に到着して様子見で下りてみたが、霧が出ていて視界が悪かった。あとはMAPを使って索敵したが、索敵できる範囲がいつもよりも狭い。それと気配察知で一種類、魔力察知で一種類の計二種類の異なる反応しかなかった。様子を見て帰還した。
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ダンジョンの資料室で三十五階のことを調べていたある日。レイラが家に訪れてきた。~
学園の生徒ののために薬草採取と鉱石のに採掘を学ばせたいと五階と十五階のガイドをお願いされた。~
クリスがモリガンとスイレンとの通信で、黒い森で戦っていたのもあって、戦いの技術を生かしたくてダンジョンに潜りたいエリルの住人の希望する人たち30人ほどををマジョリカに運んで欲しいと頼まれた。商業ギルドで家探しをした。家を決めて、先行組は獣人のヒルルクともう一人が手伝兼護衛みたいな感じで同行し、子供を含む婦人方が八人が行くことになった。
***マジョリカダンジョン 依頼 [#be921ade]
ダンジョン前にはブラッディーローズの面々の他に金貨千枚などの顔見知りもいれば、まったく初めて会う人たちもいた。その数は三〇人を超えている。~
レイラは学園を卒業したら、首都マヒアに行くという話を聞いている。~
とりあえずソラたちにブラッディローズと金貨千枚の三組をリーダーにして六組に別れて薬草の群生地を探すことになった。薬草の採取の仕方を教えるにしても、まずは採取出来る場所を発見する必要があるから手分けすることになったのだ。学生たちにウルフの渡欧×や料理を教える。~
料理を基本的に教えるのは、ソラとミアとクリスとルリカの四人になる。ヒカリとセラはソラとルリカの補助に入ってくれている。調味料や焼き方で味が変わることを驚いている。~
所汁の後は、薬草の質の見極め方と効果の違いを説明する。二日ほど野営をして、その後森の中の群生地に向かいそのまま六階への階段を目指す流れになった。~
マジョリカの生徒たちの吸収する力は凄まじいものだった。
薬草の見分け方も数をこなすごとに、良質のものだけを採取し始めていた。その成長は薬草採取だけでなく、料理でも発揮されている。特に男子生徒の成長が著しい。~
買取カウンターで清算を済ませ、ギルドを出たところで皆が口々にお礼を言って学園の方に帰って行く。
***マジョリカダンジョン 35F [#v0095536]
この階で厄介なのは、霧だけでなく木の間隔の狭さだ。本来なら十字の隊列で魔法使いの三人を囲んで進むのだが、どうしてもそれを維持することが出来ない。~
サイレントキラービーに関してはオルガとヒカリに任せて、トレントに関しては守りを固めつつ戦ってみる。トレント。木の魔物で、主な攻撃は枝を伸ばしての遠距離攻撃が主体だ。他にも音による超音波攻撃もしてくる。倒し方は三通りあり、一つは魔石を直接破壊する。 二つ目はトレントの魔力を消費させる。三つ目は地面から切り離す方法。~
サイフォンからジンとルリカに火属性の魔剣の一種を渡される
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最初に遭遇したのはサイレントキラービー。名前の通り普通のキラービーと違うのは羽音がしないというところ。およそ一〇体いた魔物もものの数分で倒すことが出来た。サイレントキラービーの襲撃は続いたが、ヒカリやオルガの活躍で大して手間取ることなく撃退することが出来た。~
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三体同時にトレントが派手な登場で現れたが、攻撃で魔力が徐々に減って三十分後、トレントは完全に沈黙した。一日に何度もトレントと戦う機会があったから、最後の方にはかなり効率よくトレントを狩ることが出来ていた。サイフォンが用意してくれた武器が大きかった。
***マジョリカダンジョン 36F・37F [#k98ceb96]
ダンジョンの三十六階に出る魔物はジャイアント。そこは三十四階と変わらないが、一度に出る数が違う。圧倒的な火力で蹂躙する。~
三十七階に出る魔物は三十六階と同じジャイアントが出現する。三十六階では近接武器。棍棒を使っていたが、三十七階では遠距離から攻撃出来るモーニングスターを持っている個体が現れる。三十七階の戦いは疲労が見えたら無理せず休憩を挟んで進んだこともあって、日数はかかったが無事通過することは出来た。
***マジョリカダンジョン 38F [#te104550]
一度の戦闘でそれなりに消耗しているため皆の疲労は間違いなく溜まっているのが分かる。~
この階から出るのはジャイアントガード。ジャイアントとの違いはその体の大きさ。ジャイアントと比べて一回り小さくなるのだが、それは無駄な肉がなくなり、体が引き締まっているからだ。その分素早さが上がり、速度が加わることで攻撃力も増しているそうだ。ジャイアントガードの素早さは確かにジャイアントと比べると速いが、戦ってみたところ一対一なら問題なさそうだ。
***マジョリカダンジョン 39F [#s5a5f33d]
この階で出るジャイアントガードの装備は充実していた。どの個体も軽鎧を着ていて、手には武器を持っている。武器は鈍器や斧が目立ち、稀に剣や槍を持つ者もいる。~
三十九階を制覇して、とりあえず一度地上に戻ることにした。
***マジョリカダンジョン 40F [#w9dcac50]
帰還して四十階に出る魔物について調べる。~
魔物はギガンテスとジャイアントガードで、ギガンテスがジャイアントガードを指揮している。詳しく調べた結果、ここで一番気を付けるのは、ここのボスであるギガンテスは特殊なスキルを持っているそうで、ジャイアントガードの数が減るとスキルを使ってジャイアントガードを召喚するそうだ。ジャイアントガードの出る数は十体と固定されていて、三体以下になると必ず再召喚をするとのことだ。~
初手でクリスの精霊魔法を放ち、そのまま数を三体以下まで減らす。その後再召喚されたらガイツを中心に守りを固めつつジャイアントガードと戦う組と、ギガンテスと戦う組で分かれることになった。ギガンテスは特に物理と魔法に高い耐性を持っていて、属性による攻撃も光の属性攻撃以外は効きにくいということで、俺を中心にセラとルリカとオルガで戦うことになった。 今回ヒカリがジャイアントガードの方に振り分けられたのは、麻痺による攻撃で動きを鈍らせる狙いがあったから。
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ボス部屋に入る前にルリカたちに武器を渡し、室内に入ったらゴーレムを召喚した。~
それに対してクリスが精霊魔法で熱風を巻き起こし、三体まで減らした。ジャイアントガードが召喚されたがギガンテスと引き剥がしに成功しジャイアントガードを削っていき、ギガンテスを倒した。
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ボスを攻略して地上に戻ってきたら、ギルドに寄って素材の販売。売れるのはギガンテスの瞳だけだが、用途は不明。研究に回されているらしい。~
ギルドで【守護の剣】のメンバーの会い、ソラたちが40階を攻略したことを伝える。それに触発されたのか【守護の剣】や他のクランが四十二階をめざしはじめた。
罠を解除しつつ進んでいけば、通路や部屋でジャイアントガードと戦うことになったが、通路なら単体か多くても三体程度。部屋でも十体から多くて二十体といった感じで、装備こそ豪華になっているがそれほど苦戦するような相手ではなかった。
マジョリカダンジョン 41F
四十一階に下りてMAPを確認したら、かなりの人数が表示された。大手の五大クランが挑戦しているという話はどうやら本当みたい。~
罠を解除しつつ進んでいけば、通路や部屋でジャイアントガードと戦うことになったが、通路なら単体か多くても三体程度。部屋でも十体から多くて二十体といった感じで、装備こそ豪華になっているがそれほど苦戦するような相手ではなかった。
***マジョリカダンジョン 42F [#q83ff542]
四十二階に下りてMAPを確認したが、そこには人の反応がちょうど四十人分しかなかった。~
この階に出る魔物はジャイアントエリート。名前の通りジャイアント系の精鋭らしいが、厄介なのが魔法を使う個体がいるということだ。そのためここからは物理だけでなく魔法に対する耐性のある装備も欲しくなる。~
ジャイアントエリートと戦って思ったことは、通路で魔法を使う個体と勝ち合うと容赦なく魔法を撃ってくるため、俺とガイツがシールドスキルのオーラシールドで魔法を防ぎながら進むしかなかった。~
無事四十三階に到着し、今回は帰還石を使用して地上へと戻った。
***マジョリカダンジョン 43・44F [#iaf8ae38]
四十四階で出た魔物はサイクロプス。単眼の巨人の魔物で、ギガンテスに似ていた。~
実は四十四階を通り抜け、四十五階に到達したのは俺たちが初めてだったりする。
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連続してダンジョンに潜っていたから、少し休息日を設けることにした。休息期間で行こうと思っているのは、エレージア王国の王都と、エルド共和国のナハルとエリルだ。
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サイフォンたちは留守番することになり、エルザとアルトと元最果ての町の住人だったレーゼを出かけることになった。エリルから来ているヒルルクたちは移住して日が浅いとのことで手紙を手渡すことになった。~
エリルに転移して、エルザとアルトたちは十人の子供たちに歓迎され町を案内されて、レーゼは久しぶりにスイレンと再会した。~
ソラ、ルリカ、クリス、セラは畑に来ているエリスに会いに行った。畑は新しく契約した精霊様のお陰で見違えるように変貌していた。
妖精は最初の頃作業を珍しそうに見守るだけだったが、契約を結ぶことで強い力を行使することができるようになって、さらに自分が植物を成長させたことで、畑仕事をしていた人たちが驚いたり喜んだりしているのを見て、もっと力を使いたいと思ったようだ。それ以来その精霊の力を借りて畑仕事をしていたら、作物は大きく育つし味も良いし、成長するまであと何年も待つ必要があると思っていた木もすくすくと成長した。既に果実をつけるまでになったそうだ。
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レーゼがマジョリカに変える前に最果ての町を見てみたいというので転移した。~
転移すると町への侵入者を確認するため魔人のアルロンがやってきた。アルロンからソラに頼み事があるとのことで待っていると、召喚されて行方不明になっていたシズネを連れてきた。レーゼは先にマジョリカに送り届けた。黒い森が活性化していて魔神たちも退園でシズネにかまってイル余裕がないのでソラたちに押しつけた。
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シズネを連れてエリルの町に戻ってきた。シズネはエルザとアルトの可愛さに籠絡されて面倒を見ながら一緒に働くことになった。~
その後、馬車に乗ってナハルに向かった。途中エルザとアルトが料理ができてシズネを驚かせていた。シズネも怪しい手付きながら料理にも参加するようになっていた。~
ナハルには三日間滞在することになった。主にエリスが率先して案内してくれた。シズネはエルザたちに混じって町の散策を楽しみ始めた。~
予定ではもう少し旅を続けて、エルザやアルトが旅慣れていなくて疲れがたまっているため、エルド共和国の首都であるフラーメンにも行く予定だったけど、結局マジョリカに戻ることになった。~
帰ったら、サイフォンからソラたちが最初に四五階に到着したことがきっかけで古参の人たちがプライドを捨てて手を取り合って攻略に乗り出したということ。唯一【守護の剣】だけは単独でこのまま攻略する。~
また、サイフォンから女性が増すことに懸念を示された。
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マジョリカの屋敷に戻った次の日の朝、アルトのメイド姿に衝撃を受けたシズネは、エルザに個々で家事を習うと伝え、それを聞いたタリヤはアルトとお揃いのメード服を着ることを決めた。
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四十五階攻略のため、主に新しく購入した防寒具を着て動きの確認と創造で手袋と靴下を作ることにした。
佐井村の調べでは、出る魔物はフロストジャイアントって話だ。火属性の魔法が弱点らしい。フロストジャイアントは水属性系統の魔法を使う巨人のようで、ダンジョン内が寒いということもあって、フロストジャイアントの使う氷系の魔法がかなり強力ということで多くの被害が出たそうだ。~
四五階はMAPが広いが魔物の数は少ないとのことで、運が良いと戦闘しなくても進めるかもしれないが魔物よりもいかに吹雪の中を進むのが大変。特に夜が大変。雪を使ってのカマクラを作ってしのぎ、魔物に関してはMAPや気配察知を使っての警戒や、あとはゴーレムに見張りをしてもらう予定だ。
***マジョリカダンジョン 45F [#m1c68351]
ダンジョンに下りて改めてMAPを使用する。 MAPで確認出来た反応は近くにはない。雪の上を移動するのに専念出来る。~
食事をして移動を再開した頃は天気が良かったが、夜に近付くにつれて徐々に崩れていった。 最初は風が強くなったかなと思う程度だったのが、空が雲に覆われ日が遮られると、雪が降り始めた。一気に気温が下がって寒さが増したと思ったら、雪の降る量がさらに増して吹雪になった。~
四十五階に下りてから、五日経過した。その際魔物に襲われることなく、俺たちはちょうどMAPの半分ぐらい進むことが出来た。~
二日間は快晴が続いた。そして運が良いことに、この時フロストジャイアントとも初めて戦った。その数は全部で五体。ソラとガイツ、ゴーレムで攻撃を受け止めて、サイフォンたちが狙いを定めて各個撃破を狙っていく。またクリスやユーノ、ミアは魔法で援護してくれて、フロストジャイアントが攻勢に出るのを防いで妨害していた。言うほど強くなかった。~
階段近くでの戦闘は吹雪の中行われた。吹雪で視界が遮られたため、倒すのに時間はかかった。最後に一体はクリスの麗々魔法でその一帯の雪が吹き飛び、フロストジャイアントは髪の毛一本も残せずこの世界から消滅した。~
四十五階を攻略し終わり、一度地上に戻ることになった。十日ほどで戻ってきたことにギルド職員は素直に驚いていた。
***マジョリカダンジョン 46F [#j92e9fa2]
四十六階に下りてMAPを呼び出したが、連合クランらしき人たちの反応は少なくとも見えない。魔力を籠めてMAPの見える範囲を広げたが、ここまで来るとそれでも全体を見ることが出来ないようになっている。~
下層に行くほど、最短距離を通るには魔物を倒さないと進めないことが多く遠回りすれば魔物と遭遇しないで次の階に進むことが出来る。ダンジョンはある場所に湧く固定湧きと、ランダムで色々な場所に湧く二種類があるため、やはりソラみたいなスキル持ちじゃないと攻略は難しい
***マジョリカダンジョン 47F [#a07c52c0]
四十七階には守護の剣はいた。~
ここの階に出る魔物はギガンテス。装備も近接から遠距離、魔法と色々な種類と今まで戦ってきた。~
守護の剣は護の剣の三倍以上の魔物に囲まれていた。~
結局二つのパーティーに分かれることになった。サイフォンから追跡用の魔道具を受け取り、ソラは犬型ゴーレムを呼び出すとクリスとミアに乗ってもらい、走る速度上げた。~
守護の剣は善戦していたが、MAP上に新たな魔物の反応が生まれた。~
ソラたちが守護の剣の戦っている部屋に入ると、まず見えたのは数多くのギガンテスの背中。 それともう一つ。部屋の中央に位置する黒い球体。この黒い球体から魔物が生まれている。~
クリスの精霊魔法が、黒い球体を狙ったが、周りのギガンテスは倒したが黒い球体だけがその場に残り、今度は四体のギガンテスが黒い球体から出てきた。黒い球体はヒカリの罠解除で消滅した。最後はクリスが魔物を抑え込んでいた檻が、徐々に狭めてやがて風の檻に押し潰されて消えてしまった。最終的に部屋に出現していた魔物を倒すのに、それから大した時間がかからなかった。守護の剣を助けた後、無事四八階まで到着した俺たちは、帰還石を使って地上に戻ってきた。~
守護の剣と共闘することになり、四六階で互いの力量を確認した
***マジョリカダンジョン 48F [#h5e08341]
四六階で互いの力量を確認した三日後。四八階に挑むようになった。~
出現した魔物はトロール。でっぷりしていて動きは遅いが、そのパワーは侮れない。守護の剣の盾士の中には、受け止めて吹き飛ばされている者もいた。セラは分厚い脂肪をものともせず斧を振り回せば、死体の山が築かれていく。~
結局四八階を通過するのに二〇日かかった。まだ消耗品と食材の余裕はあるけどどうするかを聞いたが、一度戻ることになった。
***マジョリカダンジョン 49F [#d42f3dba]
出た魔物はギガンテス、トロール、サイクロプスと三種の魔物だった。その魔物たちは仲違いすることなく協力し合って襲い掛かってきた。こうして色々試しながら攻略を進めていたが、五〇階に到着したのは四八階よりも早かった。そして五〇階のボス部屋を確認したが、扉が今までと違って精巧な装飾が施されたものになっていた。
***マジョリカダンジョン 50F [#a83a6d7f]
冒険者ギルドで守護の剣と合流し、ダンジョン五〇階へと移動した。~
五〇階の室内は、廃墟のような空間になっていた。壊れた建物が左右に広がり、地面に敷かれた石畳も破損が見られる。ボス他魔物の姿が見えないのは、時間経過とともに湧くからだろう。~
守護の剣は一九人参加しているが、盾士七人、物理近接六人で、後衛は魔法使い四人、神聖魔法使い一人、弓使いが一人とバランスが取れている。~
ボスがMAPのだいたい中央に出現した。名前はタイタン。魔法に高い耐性を持っている。魔法使いたちの魔法が一斉に放たれた。火魔法と風魔法による高火力魔法だ。視界が良好になり、見えてきたのは何事もなく立っているタイタンだ。~
タイタン攻略は四方を囲む作戦で、障害物のない場所で戦うことにしたようだ。戦いながらタイタンは誰が脅威になるかを把握したようで、攻撃を防ぐ者、無視する者をわけて対処し始めた。~
タイタンが突然盾士に突撃を仕掛けて。包囲を強行突破し崩れている建物のところで立ち止まると棍棒を振り抜いて破片を飛ばしてきた。一回で終わらず、二度、三度と建物を破壊して破片はランダムで飛び交い、盾士の足が完全に止まった。さらに土煙が舞い視界が遮られタイタンが見えなくなっていた。タイタンは移動しながら守護の剣の方を狙った。~
決着は、ソラが作成した神殺しの短剣を背後から忍び寄ったヒカリがタイタンの一番強く魔力を感じた場所……たぶん魔物の心臓ともいえる魔石のある場所に根元まで突き刺して魔力を込めて離脱した。~
神殺しの剣は弾け飛んで背中はえぐられ、タイタンの瞳から色が消えて倒れてきた・~
『ダンジョンは攻略されました』という声が頭の中に響いた。
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フロアの中央に門が出現しひとまず守護の剣と、サイフォンたちが門をくぐった野を見送り、クリスは早速エリアナから与えられた神の力を発動させた。~
もう一つの門が現れたのでその門を潜った.~
門の先は小部屋になっていて、部屋の中央には台座に立つ三メートルを越す石像がある。二五階にあった石像に似ているが、男性の像だ。~
クリスは声に導かれるまま杖の先端で軽く石像を叩いた。すると石像に亀裂が入り、やがてポロポロと崩れ落ちた。 石像が消えると、台座の上には一つの宝玉が転がっていた。~
カロトスは自ら巨神と名乗った。カロトスの話では、地上で生活していた時に妖精神が訪れてきて、不意打ちをくらったとのことだ。その時に神力の大半を奪われ、残った神力を使ってこのダンジョンを妖精神が造ったとのことだ。カロトスをこの場に封印したのは、ダンジョンコアの代わりをさせると共に、ダンジョンを維持するために神力を消費させて復活させないためじゃないかと言った。~
カロトスはエリアナのいることろに連れて行くように言ってきた。カロトスがいなくなってもダンジョンは維持されるという。宝玉をクリスの杖でたたくとまるで杖に吸収されるように消えた。宝玉が消えると、今度は杖から声が聞こえるようになった。~
小部屋から出ると、そこはダンジョンへの入口だった。ダンジョン五〇階の攻略と共に、ダンジョン最下層到達の報告にギルド内は沸いた。
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お祭り騒ぎから戻ってくると、コトリよりアルゴたちのもとに冒険者ギルドを通して獣王がソラたちとナオトたちを武闘大会に参加しないかという招待の連絡があった。二カ月以内に来て欲しいとのこと。
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クリスの杖に帰依しているカロトスの指示で二十五階の石像のところまで到達した。~
クリスに石像を叩くように言っている。杖を高く掲げて石像を軽く叩くと石像が崩れ落ち……台座の上には薄っすらと透けた女性が立っていた。それはあの石像と同じ容姿の女性に見えた。その女性はカロトス様のもとで巫女を務めていたカイナといい、カロトスの眷属みたいだ。~
カロトスが妖精神に襲われた時の巫女で、カロトスを助けるために戦ったが結局助けることは叶わず、仲間たちは殺され、最後に生き残った彼女は妖精神の気紛れで石像にされたそうだ。~
カイナも、カロトスの力で一緒に杖の中に消えた。一応レーゼにはカロトスの件を含めて説明することにした。~
レーゼよりタイタンについてです。調べた結果。タイタンの皮膚には魔法を打ち消す力があるようです。ただそれも万全ではないようで、耐久値を超えると魔法を防げなくなるようです。あとはこの素材を使えば魔法を防ぐことの出来る防具が作製可能みたいと教えられる。
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ダンジョンから帰還した俺たちは、サイフォンたちに次は獣王国に行くことを告げた。アルゴたちも来ると話したら、行ってみるかということになった。エルザたちの話になり、シズネを含めた三人と話をして一緒に獣王国に行くことに決まった。
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いつもの六人でアルテアに転移した。親衛隊の一人ドゥティーナにダンジョン入口まで案内されてそのまま一〇階へと飛んだ。~
一〇階に入るなり、カロトスが杖から出てきて聖樹に向けて飛んで行ってしまった。カイナもそれを追っていく。普通に歩いて聖樹の根元まで来ると、そこにはエリアナとカイナとカロトスがいる。目の前にいるのは光の球体ではなく一人の男性だった。~
カロトスがカイナにソラたちに同行して解放を手伝うように命じて、ソラの人型ゴーレムに帰依させた。
**ラス獣王国編 [#i4690278]
西に向かい、アルタルの町を経由してプレケスまで進み。そこから北上して獣王国に入る予定。馬車は、領主のウィルとギルドマスターが手配してくれた。~
プレケスに到着した。魔導国家にあるもう一つのダンジョンのある町だが、マジョリカと比べて人の活気が少なく、少し寂れた印象を受ける。~
プレケスで送ってもらった馬車たちと別れて,魔王国に行くため錬金術でゴーレム馬車を製作した。一時間も歩けばラスに到着するところまで近付いて、俺たちは馬車を降りた。ここからは歩いてラスまで向かう。ラスで買い物を楽しみ、獣王の住まう中央都市フォルスに向けて出発した。~
獣王のお膝元、中央都市フォルスには三つの特徴的な建造物が存在する。一つ目は獣王が済む王城。二つ目は武闘大会の会場となる武闘場。三つ目がダンジョン。フォルスにあるダンジョンは塔型で、その高さは王城を優に超す。~
待ち合わせ場所の冒険者ギルドでコトリたちと再会する。そこに魔王のエンドが現れる。宿はエンドが用意した町の中央の建物だった。
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敷地内にある鍛練所で新装備となったエルザとアルトの動きの確認を行った。~
獣王が姿を現しソラと模擬戦をすることになった。結果は引き分けだった。
***フォルスダンジョン その1 [#u8825c26]
武闘大会の予選が始まった。予選だけで五日間かかる。
十人でフォルスダンジョンに潜ることにした。ダンジョンに入って、三日経ってもクリア出来ないと強制的に部屋から退出されるらしい。その場合ペナルティーとして、三〇日間ダンジョンに入れなくなる。~
結局一階に出た魔物ウルフ五〇体にファイアーウルフ一体は、シズネが一人で倒してしまった。宝箱が出現し中には魔石が五一個と、ウルフ毛皮と、ファイアーウルフの肉が入っていた。
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フォルスダンジョンの一つの特徴として、一階から七〇階までは、一〇階単位で殆ど同じ魔物が出てくる。一階から一〇階はウルフとその上位種が出てくる。魔物の数も一階から五階がウルフ五〇体に上位種が一体で、六階から一〇階がウルフ五〇体に上位種が三体出るそうだ。大きく違うのは、魔物が一度に出現する数と速度が違うということ。一階から五階は一度に出てくる魔物五体ずつで、六階からは一〇体になる。
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二階の攻略は、ヒカリとルリカとセラが積極的に戦った。三人はそれそれ新しいスキルと覚えていた。ヒカリのスキルは【斬撃】。ルリカのスキルは【疾風】。セラのスキルは【魔力操作】
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三階、四階も順調に進み、俺たちは五階に入場した。この階ではMPが全快まで回復したシズネが、再び魔法で出るウルフたちを蹂躙している。~
最後に出現したのは、ウルフ五体に上位種のシャドーウルフだ。迎撃はミアが行う。ホーリーアローを連射して、こちらに駆け出そうとしたウルフ三体を仕留め、ウルフ二体は的確に杖を振って消滅させた。残ったシャドーウルフ一体も神聖魔法で消滅した。~
五階の攻略を終えた後、エルザとアルトに疲労の色が見えたので六階に進まずに一度ダンジョンから出ることにした。
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六階から一〇階の出る魔物の数は、ウルフは五〇体と変わらず、最後に出てくる上位種が三体と増えている。一度に出るウルフの数が五体と変わらないが、次に出現するための時間の間隔がさらに短くなっている。最後にウルフ一体を集団から引き離し、エルザとアルトに倒させた。その後も各階でウルフを一体残しての戦闘訓練は続き、一〇階では二人の動きが見違えるように良くなっていた。
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一一階は出る魔物こそウルフ系で大きな変わりがないが、この階から一五階まではウルフ一〇体とウルフの上位種一体のセットが一〇回繰り返される。さらに一六階からはウルフ二〇体と上位種三体のセットが一〇回繰り返される。この日は一七階まで進み、明日は一日休んでその翌日に再開することにした。~
二一階に出る魔物はウェアウルフ五〇体だ。全ての魔物を倒すと、最後にいつも通り宝箱が出た。予定通りダンジョンから出ると、お昼を済ませたら再び鍛練所の方でエルザたちに経験を積ませた。
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カエデがエルザとアルトに教えることになった。~
本線は13人で戦う。サイフォン、ガイツ、アルゴにシュンが残った。~
今回獣王と同じグループに入った中にはガイツの姿があった。ガイツの一回戦の相手は獣人の冒険者のようだ。サイフォンたちは反対グループに入ったが、アルゴとサイフォンが一回戦で当たるみたいだ。シュンの相手は獣王国の騎士団の者らしい。
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二二階から二五階まではウェアウルフの階が続くため攻略の仕方は変わらない。階が進むごとに追加される速度が早くなるだけだ。結局新しいスキルを使ってソラ一人で倒した。~
二六階からはウェアウルフに、上位種のキングウルフが出る。最後にキングウルフと一緒に現れる集団だ。キングウルフの指揮下に入ったウェアウルフの集団との戦いになる。結局この日は三〇階まで登って終了した。
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三一階から三五階までは、ウルフ系の上位種一〇体×三セット、三六階から四〇階まではウルフ系の上位種二〇体×五セットを繰り返した。~
さらに四一階から四五階まではタイガーウルフ一〇体とブラックタイガー一体で、四六階から五〇階まではタイガーウルフ三〇体にブラックタイガー五体の魔物が出てきた。難なく倒してダンジョンを出て屋台巡りをした。
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今日から武闘大会が開催される。今日は一回戦六試合が行われる。~
第一試合、入場してきたのは大剣を背負った大柄なら熊の獣人ロシーニとガイツだ。ガイツが縦を振り抜いてロシーニの体を場外へ吹き飛ばした。~
第三試合はアルゴとサイフォン。サイフォンは大剣を離して後方に飛び、今度は間合いを詰めてサイフォンは腕を取ると手をギュッと握り予想外の痛みで剣を落としたアルゴを、サイフォンはそのまま腕を取って背負うと床に向けて叩き付けようとしたがアルゴが床に当たる瞬間体を捻ると、そのまま腕を取ってサイフォンの体を倒すと、腕ひしぎ十字固めの姿勢になってサイフォンを拘束した。試合はアルゴの勝ちで終了。
六試合目に姿を現したのはシュン。職業は剣王。相手は獣人の魔法使いライス。ライスの放ったトルネードをシュンが剣で弾き返した一撃でライスは巻き込まれて場外に消え、シュンの勝利。
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本戦二日目二回戦。~
第一試合はガイツが騎士団の槍使いイーダと対決。イーダは最大の攻撃で先程と同じように吹き飛ばそうと狙い、逆に反撃にあって退場させられた。~
第二試合はアルゴ対獣人冒険者のヘインツの戦い。ヘインツの左手の武器を弾き飛ばし、反動で体勢が崩れたところで首筋に剣先を向けてヘインツが降参を宣言した。~
第三試合はシュンが出場する。相手は人種のニール。シュンの攻撃は時間が経つにつれて鋭さを増したが、ニールは逆に動きが悪くなり徐々にシュンの攻撃についていくことが出来なくなり、やがて最後は受けきれなかった剣が深々とニールの体を引き裂き、そこで勝負はついた。~
明後日の試合では、獣王とガイツ、アルゴとシュンの対戦となる。
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ダンジョンの五一階。タイガーウルフとブラックタイガーに、この階からホワイトタイガーが出てくる。倒し終わってしばらく経てば、再び同じ数の魔物が出現した。これが五回繰り返される。順調に五八階に到達。六〇階まではブラックタイガーとホワイトタイガーのセットが出てくる階層。六一階から七〇階はミノタウロスが30体出る。一度に出現する数がランダムになっている六六階からはさらに上位種のキングミノタウロスが追加で出てくる。こうしてこの日。六五階攻略し、俺たちは宿へと戻っていった。
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今日は準決勝が行われる。~
第一試合は、獣王とガイツ。ガイツの盾がはじかれて観客席に向かって真っ直ぐ飛んでいき、ガイツは双剣で獣王を攻撃している。最後は獣王の攻撃を防ぎきれなかったガイツは鳩尾に一撃を喰らうと、崩れ落ちるように舞台に倒れた。~
第一試合は、アルゴとシュン。アルゴが次の動作に入る前にシュンが体当たりから流れるように剣を振り抜き、アルゴの体を斬り裂いた。それで勝負あり。~
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ついに決勝戦の日。
防戦一方だったシュンが攻撃に転じた。それはフェイントも何もない、単純に剣を振り下ろしただけだった。力は拮抗しているのか、剣と拳は小刻みに震えているが前に進めない。獣王の拳が少し前に進み、それを合図に一気に弾け飛んだ。それこそそこに溜まっていたエネルギーがシュンの方に押し出されでもしたように、剣を持っていたシュンは客席に向かって水平に吹き飛び、壁に激突して闘技場から消えた。この瞬間獣王に勝利が確定した。
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武闘大会が終わった翌日でもフォルスの街は賑わっていた。フォルス以外の町、村から来た人たちが帰るためだ。この武闘大会は、フォルスから遠く離れている村の人たちも参加出来るように、武闘大会に参加する者のいる村には移動費や宿泊費が支給されている。武闘大会が終わると、フォルスや他の町で珍しいものを買って帰るのがいつもの光景らしい。武道会に参加していたサイフォンたちやナオトたちも武道会が終わったのでダンジョンに潜るそうだ。
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六六階からミノタウロスの他、上位種にあたるキングミノタウロスが出現する。~
階を登るにつれて魔物だけでなく、装備品までグレードアップしているようだ。結局六八階を攻略出来たのは一時間経った後だった。一旦戻る。
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対策についての話し合いの結果、装備を強化することになった。武器防具屋を訪れた。~
武器屋でシュンのことで冒険者パーティー「アギト」の一人サイと喧嘩になりかけたが、リーダーのレイドに誤られた。サイは獣王との戦いを観戦していて、一方的にシュンに魅了されそうだ。
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鍛冶師の件をリュリュに相談するが、獣王がリュリュにを里帰りがてら常の馬車で中央都市フォルスから西の町シファートにさらにフクスト村に同行し鍛冶屋を紹介することになった。~
出発するまでに中央都市フォルスに転移用に家を鋼遠した。~
フォルスから出発してシファートに到着したのは一週間後だった。シファートでは武闘大会で盛り上がっていて、シュンもさることながらガイツ、アルゴ、サイフォンの名前を知れ渡っていて大賑わいだった。













*用語 [#xd6eb82a]
-マナポーション~
価格が比較的高い。一番の原因は魔力草の見分け方が難しいのと、ポーションに比べてマナポーションの作成が難しいためらしい。作り手の数も少なく、成功率も悪いた。
-勇者召喚(学園図書館の資料より)~
始まりは、魔王の被害に苦しむ人類のために、女神が与えてくれた奇跡である。女神より直接加護を授かった勇者の力は絶大で、魔王討伐後、女神に導かれて元の世界に戻ったとある。勇者召喚を行うには、媒体となる魔力がこもった高品質の魔石。~
異世界召喚には二つの方法があることも分かった。女神が行う召喚と、王国が人為的に行う召喚。どうも前者の召喚だと、召喚者たちは目的を達成すると元の世界に送還されるようだった。すなわち魔王を討伐をすると。何故二つの方法があるのか、それは人為的に行うにはかなりの魔力が必要だからみたいだ。そのためそれが出来ない時は、女神が召喚しているようだった

-アイテム袋
-聖樹の実~
エリクサーを作るために必要な材料
-エリクサー
死者を蘇生させる薬。ただし、『死後直ぐに使用した場合に限る』





*WEB版とコミックとの違い [#rfb7e148]
WEB版にはソラが連れている精霊が登場しない。罠に関するレクチャーをタリアから受けられた。